コスプレ撮影に必要なSDカードとは

コスプレイヤーさんを撮影……コスプレ撮影に必要なSDカードを探しているという時点で、失礼ながら本記事の読者はコスプレカメラマン初心者を想定している。なぜならデジタルカメラにとってSDカードは重要なアイテムであるし、普通は何枚も手持ちストックを確保している。
そこでまず自分が利用しているSDカードを紹介する。
「KIOXIA (キオクシア) 128GB SDXC UHS-I Class10 読出速度100MB/s KLNEA128G」
このカードを利用している理由を説明しながら、イベント会場でコスプレ撮影する場合にオススメとなるSDカードについて解説していきたい。ちなみにAIのGrok 4.1にプロ利用機材を質問しても、機材質問で「128GB以上」という回答を得た。やはり容量的には128GBが妥当なのだろうと撮影奔走しながら実感している。
あ、それと今日もSDカードを装着し忘れて現場到着したカメラマンの話を聞いた。予備カードは必ずカバンとか財布とか、思いつく限りの場所に用意しておくのが良いかもしれない。
リスク分散は無意味
まず知恵袋で「いいね」されている「リスク分散のために8GPBのSDカードを複数枚で利用している」というのは、全くオススメしない。
8GBのSDカードがダメになった時、そのデータは全て吹き飛んでしまう。そのカードに撮影データの入っているコスプレイヤーさんたちに申し訳が立たない。何しろカメラに元データがあって、それをSDカードに落としている訳ではないのだ。
「信頼性の高いSDカードを使用すべし」に尽きる。もちろん評価の高いメーカーのSDカードだからといって、品質100%ということは無さそうだ。事前に数枚撮影してみて、問題なく動作することをチェックすると良いだろう。
それに複数枚のデータを管理すると、どれがどれだか区別するのが面倒になる。ちゃんとカードに連番で番号記入していても、何かのはずみで装着順序を間違える可能性だってある。その時にカードに書いてある番号情報を書き換えるのだろうか。
そもそも現場というのは混乱するものだし、必要ない作業に時間を費やすことに意味はない。その日に必要となる容量を十分に満たすカードが一枚あれば十分だ。
現時点では128GBがベスト
当たり前だけれども、SDカードは容量によって価格が変化する。大容量ほど、容量あたりの単価は安くなる傾向がある。その点を踏まえると、今のところ128GBあたりがベストという状況になる。
自分の場合は3,300万画素のCanon EOS Rだけれども、3,750枚のRaw/JPEGデータを保存するのに99GBを必要としている。シャッターを一回押すだけで10連射するような設定でなければ、一日で3,750枚を超えることは難しい。
某イベントで50人ほど撮影した某ハリーさんは、3,300枚だった。一人当たり66枚という計算になる。目をつぶってしまう場合に備えて3連射で撮影していれば、一人当たり22枚 … 妥当なところだろう。
もちろん「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」という玉砕先方の場合には、50枚くらい撮影することもある。しかしシャッター50回 …… コスプレイヤーさんの集中力が限界近くなってしまう。過去に自分が個人撮影に近い状況で50枚ほど撮影した時には、1時間近くかかった。
角度を変え、距離を替え、場所を変えないと、50枚も撮影するようなことはない。そしてこのようなスタイルだと、10時間で10名が限界となる。50枚 x 3連射 x 10人 = 1,500枚だ。
もちろんこれが鉄道カメラマンだと10連射が必要になることもあるだろう。某カメラマンは一日で5,360枚を撮影したと聞いている。これを1枚のカードに収めるには、256GBが必要となる。ただし滅多にないことだし、日常的に256GBの一部だけを使用していると、すぐにSDカードの寿命を迎える『モッタイナイ』話となる。
SDカードというのは消耗品だし、あまり長期間利用すると、「重要な撮影イベントでカードが寿命を迎えてしまった」という哀しい事態が考えられる。そういう意味では、早めにカードを交換した方が精神的に安定できる。
そういう意味では80MB/s程度のSDカードであっても、新品ならば特に問題ないだろう。

それに慎重な人はパソコンにデータを入れても安心せず、SDカードにデータを残したままにしてくことがある。昨今はクラウドが普及しているけれども、たしかにランサムウェアなどの脅威を考えるとSDカードに元データを長期保存しておくというのは悪くない。
そうやって考えると、128GBあたりがバランス的にベストという話になる。
ハイエンド6,000万画素は状況次第
最近では3,300万画素も当たり前のような存在となり、6,000万画素を超えるミラーレス一眼カメラが登場している。当然、3,750枚を保存するには256GBという容量が必要になるだろう。
しかしそのようなカメラは誰が使うのだろうか。
そんなハイエンドなカメラ、プロ向けの仕様である。プロならば現場で大人数を相手にすることもないから、3,760枚も撮影するようなことはない。そして初心者が6,000万画素を超えるカメラを利用する場合、いきなり朝から晩まで撮影を続けることはないだろう。
おまけにハイエンドだから、性能も高い。当然、「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」という真似はしなくて済む。
もちろんコスプレイベントの現場やコスプレ撮影の技術は変化が激しいので、状況に応じて柔軟に対応することが必要だ。しかしそれでも、まずは128GBから始めても特に問題はないだろう。
100MB/sの通信速度でOK
すでに検証レポートで報告したように、冒頭のカードであれば100MB/s近い速度でSDカードデータをパソコンへコピーできる。だいたい100GBの撮影データだと30分くらいなので、パソコンに保存したデータで現像処理をスムーズに実施することができる。
もちろん撮影データ量が200GB程度になると、SDカードからPCへデータ転送するのに1時間程度が必要になる。さすがにそのような場合には、ワンランク上の300MB/s程度を実現できるSDカードにするのが妥当だろう。
しかし、ここで考えてみてほしい。
もしあなたが128GBカードを2枚に分けて利用していたら、30分で1枚目のデータをコピーして現像作業を開始できる。その現像作業をやっているうちに、2枚目のコピー作業が完了するだろう。そう考えると、100MB/sのSDカードというのは『悪い選択肢ではない』と言えるだろう。
まとめ:SDカードリーダーをお忘れなく
さて以上の通りで、コスプレ撮影に必要なSDカードとしてキオクシア製品が小野正樹的なオススメであることをご理解頂けただろうか。
「KIOXIA (キオクシア) 128GB SDXC UHS-I Class10 読出速度100MB/s KLNEA128G」
ちなみにキオクシアは、もともとは東芝から分社化した子会社だ。フラッシュメモリーだけに特化しており、小野的には大変に信頼している製品である。信頼性の高いカード …… これがコスプレ撮影において最も重要なポイントになる。
なお忘れてはいけないのが、SDカードリーダーの存在だ。自分もそうだけれども、3,300枚の知人は数時間がかりでSDカードからパソコンへコピーする必要があったと嘆いていた。これはカードリーダー側の仕様で、15MB/s程度しか出せないリーダーを使用すると遭遇する羽目になる。
ちなみに旧式なThinkPad T480sの内蔵SDカードリーダーでも、余裕で80MB/sを出すことができた。そしてUSBメモリで試したら100MB/sで100GBの写真データを読み込むことができたので、あとは適切なSDカードリーダーを選択するという問題に行き着く。
どんなに性能の良いSDカードを使用しても、SDカードリーダーが対応できなければ意味がない。
それとカメラの製造メーカーが、SDカードに関しては各社で参考データを提供している。別にそんなものを見なくても大丈夫とは思うけれども、気になる方は参照すると良いだろう。
個人的には、それよりも現場にSDカードを持参し忘れた悲劇を定期的に見かけている。「予備カードの常時携帯方法を工夫することもお忘れなく」と言いたい。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:小野正樹




