人生X回目の献血をしたよ

何かと世間で不穏なことが続いている2022年1月8日、人生でX回目の献血をした。

献血というと、神奈川県民の場合には二俣川運転試験場が有名かもしれない。僕も一回だけとはいえ、あそこで献血したことがある。また私鉄の特急電車が停車する駅にも献血バスはやって来るし、JRだと急行停車レベルの駅へやって来る。そのくらい、献血というのはメジャーな存在だ。

しかし一方で、献血したことのない人もいるかもしれない。
「あんたみたいな年寄りが献血しなくても、若い人が献血してくれるだろうに!」と、自分こそ真正年寄りであるお袋さんには間抜け扱いされた。その彼女、実は生まれてから今まで献血したことがない。そのせいなのか、根本的に献血のことが分かっていない。

そこで今回は献血とは何であるかや、献血にあたっての注意事項を紹介させて頂くことにする。

献血とは何か

「献血とは自分の血を提供すること」は、誰でも知っていることだと思う。僕にしても、その点には異論ない。しかしこのフレーズだけで終わったら、我が敬愛するお袋さんレベルで終わってしまう。

そこで知っておきたいのは、「どうして献血が必要になのるのか?」である。それから献血とは、「情けは人のためならず」のように、自分のためでもあるということだ。

どうして献血は必要なのか

まず2022年1月16日時点で、人工血液は本格的な実用段階には入っていない。そして血液の長期保存もできない。

だから呪術廻戦の加茂君は、なかなか大変なのだ。たとえ呪術用だから厳格な保存を考えなくて良いとしても、呪術で使用期限を延長する処理を実施しているかもしれない。オツカレサマです。

だから大量の血液を必要とする人間のために、血液を補充し続けることが必要となる。日本赤十字社にあるように、「人間を救うのは、人間だ」なのである。

それから血液は薬品の製造にも使用される。典型的な例は、免疫グロブリン製剤だ。これが日本赤十字社によると、「必要量が直近の5年で1.3倍に増加しています」とのことである。

このように様々な用途に利用される献血なので、大量に提供されることが必要だ。献血の必要性は、ますます高まっている。具体的には「1日あたり約14,000人」である。1年だと、511万人である。年に一回しか献血できなかったら、人口の約5%が献血しないと困ってしまう。

しかし一方で、我がお袋殿が期待するような若年層は、人数が減っている。少子高齢化なのだから、仕方がない。そして若年層にしても、昔のように誰でも献血できる訳ではない。

むしろ献血できる者は、減少する傾向にある。献血量は予め決まっているので、「あなたからは状況から判断してこれだけ」という訳には行かない。(血漿成分献血は体重に応じて決まるが、それでも下限値が存在する)

残念ながらコトがコトなので、健康な者しか対象者とすることが出来ない。年寄りの場合には薬を常用することも増えるし、さらに献血できる者は限られて来る。だから僕のような体重… もとい絶対量に余裕があるオッサンは、機会があったら献血した方が良いのだ。

そもそも我がお袋殿は輸血された経験がないかもしれないけれども、亡くなった親父は手術で輸血されていた。親父が倒れて緊急手術をした時、輸血することに了解するサインをしたのは僕だ。

つまり我が小野谷家としては、誰かの助けを頂戴している訳なのだ。古代バビロニア王国のように「目に目を、歯には歯を」であれば、「献血には献血を」というのが正しい返礼だろう。

僕にしても輸血経験はないけれども、相当危ない時もあった。胃潰瘍になって大量出血してしまったのだ。二週間後の人間ドックで当然バレてしまい、「今でも貧血の女子高校生のような状態だ。なぜ救急車を呼んで病院へ行かなかった!」と、問答無用で怒られた。

僕も分かっていたけれども、下手すると就寝したら起きれなくなる可能性は否定しきれなかった。もちろん立つだけで目まいがしたし、数週間はぐっすりと眠ることができた。ホント、「自分の命を何だと思っているのだ!」と言われた通りである。

ちなみに献血は年末年始に不足することが多く、寒空の中を「献血、お願いしまーす!」と、多くの人々が頑張っている。

このような状況などもあって、現在では何と69歳までが対象者となっている。時代は変わっているのですよー、お袋さんっ!

情けは人のためならず

さらに献血は、自分のために役立つことがある。

日本赤十字社が事前説明しているように、他人に迷惑をかけるような目的はNGである。しかし別に他人を迷惑をかけないような目的だったら、全世界の人々が “OK! GO!” と賛同してくれる。

たとえば僕の場合は、γ-GTPをチェックしておきたいという下心がある。前回の人間ドックで、「100を超えていることだし改善しましょう!」と、指摘されてしまったのだ。

もちろん数値に頼ることなく、適切な生活によって数値改善を図るという手もある。しかし受験生が模擬試験を受けるのと同じように、定期的に数値をチェックするというのは悪いことじゃない。

献血は成分が重要であり、人間ドックの血液検査と同じようなチェックをしてくれる。これを活用しないという手はない。

注意事項

さて献血をする場合には、幾つかの注意事項がある。まず初めて献血をする人は、日本赤十字社のページをチェックすると良いだろう。

献血をする場合には、年齢や海外渡航歴でも審査基準が存在する。ちなみに僕は海外暮らしをした経験があるけれども、遥か大昔に米国カルフォルニア州だったので、献血には全く影響しない。

ちなみに今のところ我が家で献血できるのは、僕だけだったりする。お嬢様は年齢的に不合格だし、奥さまは高血圧などによって薬を服用中だ。あと歯医者での歯石除去であっても、出血したら三日以内は献血できない。

生きていく上で欠かせないものを補う訳だけれども、もしも変な成分を混ぜたらば大変なことになってしまう。だから事前チェックは厳しいし、献血された血液の成分のチェックも厳しい。

そういえば僕にしても、もしも夫婦喧嘩をして奥さんに噛まれて出血するような傷を負った場合、傷が治癒してから6カ月は献血できなくなる。笑っちゃいけないけど、献血とは本当に大変なのだ。

ここら辺を全てクリアした場合には、めでたく献血の予約手続きをすることになる。もちろん献血バスや献血ルームへ直行しても良いけれども、出来るだけ予約した方が良い。

ちなみに前々回は予約なしで献血ルームを訪問したけれども、一時間ほど待つことになった。ちょうど混雑している時間帯で、予約者を優先したことが理由だ。

だから一回でも献血したことのある者は、Webで事前予約するのが良い。それに事前予約しなくても、空き状況が分かるので便利だったりする。

ここで予約したら、あとは注意事項に従って体調を整え、献血当日を待つことになる。過度に運動すると、γ-GTPの値などが上昇してしまう。

それから献血する時間によっては、食事が問題になることがある。ちゃんと当日に三食の食事をすることも大切だ。それから昨今のご時世だと、献血後二週間は様子見する必要がある。例のヤツに捕まった場合には、連絡することが義務付けられている。

健康を維持するって、本当に大変ですな。

まとめ(献血のススメ)

以上が献血とは何かの説明と、簡単だけれども注意事項だ。びっくりするかもしれないけれども、「最初はダメもとー」と考えて、いろいろと献血先で勉強させて貰うのも悪くなかったする。

けっこう経験が役立つことも多い。たとえば僕の前に献血しようとした若年男性Aは、昼飯抜きで来たので貧血症状を懸念されてしまった。そこで慌てて補充食を貰って、しばらく待機して様子見することになった。

(これは他人のことを言えなくて、僕も人生二回目の献血では先生に怒られ、プレゼントのドーナツを事前に食べてから献血した経験がある。善意でやって来ても、頭ごなしに怒られる。医師の立場で見れば当然だけれども、なかなか新鮮な体験だった)

献血の重要性

そして僕の次に献血しようとした若年女性Bは、事前検査で血液成分が合格せずに「献血ご遠慮」となった。必要な成分が不足していると、献血できないのだ。

僕は幸いにして、一発クリアだった。「おめでとーございまーす!」である。

献血というのは、自分という者を改めて知る機会かもしれない。そういう訳だから、機会があったら献血というのは、ぜひ挑戦してみることをオススメしたい。

そしていつか自分が高齢者になった時、僕の亡父のように輸血が必要になることがあっても、今までの貢献ゆえに躊躇する必要がないというのは嬉しいのではないだろうか。

ともかく次に献血可能になるのは、4月中旬とのことだ。今回もγ-GTPは酷い値で、「節制を心がけましょう」となってしまった。僕も引き続き、頑張ることにしたい。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静