N95マスクは恥だが役に立つ

EveryyのFFP2マスク

N95マスクというのは、本当に見た目がカッコ悪い。先日から何回も利用している画像の通りだ。

ちなみに僕はマネキン人形など持っていないので、先日プレゼントされた肩掛けを丸めて擬人化して、それを画像撮影している。
家族は見た瞬間に悲鳴を上げ、「せっかくプレゼントして貰えた肩掛けなのに、かわいそう!」と、いたずらっ子への説教モードに入ってしまった。
逆に子供は大喜びで、写真を撮影してプレゼント元へと送付した。

EveryyのN95マスク

これ、僕が装着しても….. いや、僕が装着するからカッコ悪い。不思議なことに、今まで外出した時に、一度も装着している人を見かけたことがない。しかし、食べ物の食わず嫌いと同じようなもので、実際に使ってみると、実に楽で便利なのだ。

今回は、どうしてN95マスクが恥だけれども、役に立つのかを紹介させて頂くことにする。

KF94マスク

泳いだことのない者が、いきなり海に飛び込むのは宜しくないだろう。まずは初心者にも分かりやすい、KF94マスクの説明から入ることにしよう。

上記の厚労省Webで公開されている感染研(国立感染症研究所)資料によると、N95と同等に使えるマスクとしては、下記4つが例示されている。「下記に記載したマスクについては、品質を確認し、問題なければN95マスクと同等に扱う」とのことである。

  • DS2
  • FFP2
  • FFP3
  • KN95

残念ながら2020年10月2日の資料発行時点では、KF94は同等品に該当していない。まあ医療従事者向けの正式装備としての同等品リストアップだから、当然のことかもしれない。

ただしKF94はノーマル不織布マスクよりもワンランク上の効果を持つと期待する人は多いし、実際に街中で装着している人も見かける。上記のAIシミュレーションでも、KF94マスクの比較結果が紹介されている。

KF94はフィルター部分が強化されており、型紙で作ったように “滑らかで硬い表面の本体”になっている。皮膚へも密着するようにデザインされており、上記のグラフを見ても、ノーマル不織布マスクよりも1μmレベルでの吸気/排気結果が良い。

我が家では家族が、買い物や電車に乗る時に、KF94マスクを使用している。LG製である。

LG製KF94マスク

どうしてLG製を選択したかというと、K先生がTwitterで装着画像を紹介していたからだ。画像の通りで、ゴム紐の長さを調整できるようになっている。

正直言うと、僕には妙にフィットしないデザインらしい。ちょっとしたハズミでも隙間が生じて、空気が漏れる。その一方で家族は、隙間なく装着できるおかげで、フィット感があって安心できるという。

見た目という点では、女性を中心に幅広い装着者がいる通りであり、バランスの良いマスクだと言える。なお見た目がソックリでも、フィルター性能がノーマル不織布レベルだったらば、肌とのスキマがないようにフィットするという点のみが優位点に限られてしまう。見た目だけで判断して購入しないように注意したい。

KF94 エアウォッシャーマスク 韓国製ウィルス飛沫99%カット4層構造フィルター個別包装 超立体形状 快適性アップ 息苦しくないマスク 長さ調節機能付き(10枚入/30枚入 ) (30)
Airwasher\エアウォッシャー

お値段的には、多くのN95相当マスクと殆ど変わらない。適切に使用できればノーマル不織布マスクよりもワンランク上の性能だし、お好みに応じて使うのが良さそうに感じている。

(なお対数グラフなので、KF94マスクとN95マスクがソックリな形状だからといって、「同等の性能」と結論するのは無理がある)

N95マスク

僕が昔から、いざという時にお世話になっているのが、N95マスクだ。宇宙服のように完全密封ではないけれども、吸気/排気の両面において高性能を誇る。先ほどのKF94マスクで紹介した厚労省Webサイト公開データからお分かり頂けるだろう。

先日の装着後の顔筋入り画像では、「あまりに食い込むのはヒモが短すぎる?」とコメント貰ったけれども、EveryyのN95マスクは謎モデル人形の装着画像通り、緑色の装着具部分でゴム紐の長さを調整できる。

ちなみに僕は、購入時の最長設定を、そのまま変えることなく使用している。

バイリーンN95マスク

ちょっとこの画像からでは分かりにくいけれども、僕が昔からお世話になっているバイリーン製N95マスクでも、白色の装着具によってゴム紐の長さを調整できる。

(ロイター誌の動画を見たら、そちらで紹介されているN95マスクでは、頭の後ろまでゴム紐が伸びる構造は共通だけれども、長さ調整は無理であるように見えた… 勘違いだろうか?)

ちなみに購入履歴を見たら、今から8年前に購入したことがあるらしい。

バイリーンN95マスク

N95マスクは、その優秀さによって、我が家では幾つもの伝説が生まれている。

僕はN95マスクを装着した状態で駅までダッシュしようとしたことがあるけれども、いつも500mあたりの地点でダウンしてしまう。平静時や会話時ならば問題ないけれども、さすがに運動時の肺活動や呼吸には対応できないのだ。

知り合いにプレゼントしたら、大いに喜ばれたこともあった。何でも工場の年末大掃除に使ったら、他の者たちと違ってマスク内部が、全く汚れなかったとのことだ。(N95マスクは、もともと防塵マスクという用途があったりする)

餃子やカレーを食べた後で、大きなげっぷをした時も要注意だ。しばらくの間、匂いが内部空間に籠ってしまう傾向がある。なおこの現象は、ノーマル不織布マスクで鰻屋や焼肉屋を通り過ぎた時にも、やや似た事象の生じやすいことが報告されている。

ちなみに丼先生が愛用しているということで、EveryyブランドN95マスクを紹介されたことがキッカケとなり、僕も今ではバイリーンよりも、Everyyを利用することが多い。どちらも現場で使用されているマスクだけれども、僕にはEveryy製N95マスクの方が顔型にあっているらしい。

(デ… 基礎疾患で二重あご状態だからといって、何でもフィットするだろうという意見はご容赦頂きたい)

ただしN95マスクは装着性を上げるため、耳だけに引っ掛けるのではなく、頭蓋骨全体にゴムを引っ掛けるようになっている。つまり、そのままだと髪は痛むだろうし、装着時にメガメを外すなどの手間がかかる。

N95マスクは実用性本位なので、見た目はカッコ良くない。僕は外出時には、野球帽などを被ることによって、ゴム紐が目立ちにくいように工夫している。

FFP2マスク

さてEUで使用されるのは、N95マスクではなくてFFP2マスクだ。辻仁成さんの知人宅も、このFFP2マスクを使って難局を乗り切った。

Everyy FFP2マスク

これ、フィルター性能は悪くない。N95マスクと同等と言われるだけのことはある。30分以上装着していると、マスク内部が蒸れると同時に暖かくなり、冬場には普通のメガネだと曇ってしまうことがある。

(ただでさえ蒸している上に暖められた空気なので、排気される空気の上昇傾向が強まる訳だ)

ただしN95マスクと比較すると、大きな問題点が存在する。

FFP2マスクは、辻仁成さんがアップしている画像のFFP2マスクも、僕が使っているEveryy FFP2マスクにしても、耳掛けタイプなのだ。見た目はカッコ悪くないけれども、マスクを密着させたい方向と紐の伸びる方向が一致しておらず、肌にフィットさせて密着させるのが難しい。
(力のベクトルが一致していないという訳だ)

ちなみにロイター誌で見かけたN95マスクは、本体部分がEveryy FFP2と同一であるように見えた。遠くから撮影した画像から見た相違点は、ゴム紐が耳掛けタイプになっているか、はたまた頭蓋骨を一周するかという点だけだ。

(ちなみにEveryyのN95マスクは、本体部分がFFP2マスクのようには柔らかくない。バイリーンN95マスクと同様に硬めで、ガッチリしている印象がある)

EveryyのFFP2マスク

このままでは我が家にあるFFP2マスクの在庫を消費できないので、試みに肌との密着性を高める細工を工夫してみた。

その結果、最も良かったのは、画像左側のように輪ゴムとクリップなどによって、耳掛けタイプでなくす方法だった。N95マスクのように肌に強く当ることはないものの、FFP2マスクの柔軟性のおかげで、空気がスキマから漏れるようなことは全くない。

これならば長時間装着していても、蒸気によるメガネ曇りなどの問題はあるものの、N95マスクのような顔筋跡問題は全くない。もしかしたら、家族でも装着可能かもしれない。
(メガネ曇り問題は、レンズクリーナーをレンズへ塗るなどにより、ある程度は改善できるだろう)

ちなみに次点は画像右側のように、ゴム紐を後ろで引っ張る方法だった。装着時のゴム紐の位置などを調整してみたら、装着時点では空気漏れは生じなかった。ただしマスクを押したい方向とゴム紐の方向が一致していないため、ちょっとした運動で外れてしまうことがあった。その度に再調整するのは、少し面倒かもしれない。

面倒のない方法として、最後の妥協案として、各々のゴム紐を結んで、少しだけ長さを短くするアプローチも試してみた。これは装着時点から空気が漏れやすくて困ったけれども、長時間の安定性は悪くなかった。ただし空気が漏れやすいので、ノーマル不織布マスクを二枚装着した方が良いというケースもありそうだ。

つまり結局のところは頭蓋骨の周囲にゴム紐を伸ばすような、N95マスクと同じアプローチが、今のところベストだという結果を得た。

まとめ

以上の通りで、N95マスクというのは、見た目はゴム紐によってカッコ悪くなる。おまけにメガネを外してからマスク装着する必要はあるし、帽子などを被った上から装着するなどの対策を施さなければ、髪が痛んでしまう。

ただし隙間から吸気/排気が漏れるというのを防ぐという点では、最も効果的で役に立つと言える。

なおバイリーンやEveryyのN95マスクのように本体が硬めだと、なるべく強い力でガッチリと固定することが望ましくなる。これは顔に装着跡が残ってしまうものの、装着中はマスク内が蒸れて困るような現象も控え目で、装着感も良い。外力の影響を受けにくく、確実で安全性が高い。

一方でEveryy FFP2のような「柔らかさでスキマをカバーする本体」というタイプだと、別に強い力でガッチリ固定する必要はないものの、硬めと同じ性能を出すことが出来ると分かった。ただし肌とマスク密着面から発汗しやすい等の事情があるのか、妙に蒸れた空気を排気しやすいという現象に直面した。

なお防塵などの効果という面では同等であり、あとに残るはどちらに快適性を感じるかという、各人の好みの問題だろうか。ここら辺は人間の頭脳でシミュレーションするのは難しいので、実際に試してみるのが手っ取り早いかもしれない。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静