湯川学

0.28mmのジェットストリームのエッジ替芯で、パーカー互換芯を作成!

容疑者Xの献身

今まで「あり得ない」と報告していた事態がひっくり返りました。

0.28mmのジェットストリームのエッジ替芯を、福山雅治の演じるガリレオ湯川学先生が利用していたボールペンへ装着できました!

このボールペンは映画「真夏の方程式」の冒頭部分(電車の中)で使用されたもので、ダンヒル・サイドカーというパーカー互換芯タイプです。

つまり従来は不可能だと諦めていたプラスチック替芯の装着に成功したということで、今後はいろいろなプラスチック替芯への応用が期待できます。

いつものようにペン先の金属付近のプラスチック部分を削るという荒技になりますけど、ジェットストリームのエッジも利用可能になるのです。

今回は一体どうしてそのようなことが可能になったのかという顛末記を、加工方法も含めて語らせて頂くことにします。

(今は嬉しさのあまり、自分でも相当冷静さを欠いていると思います。ハイ)

ダンヒルのボールペンの分解

これは偶然起こったことです。

当時の私は、新発売されたシグノ307水性インクをツイスト(回転)式ボールペンへ装着しようと、シグノ307プラスチック替芯の加工作業を頑張っていました。

しかし自分で思った程の完成度ではなく、湯川先生が使っていたダンヒルのサイドカーを試していた時、口金内部の部品が外れてしまうという事態が生じました。

ガリレオ湯川先生のボールペン

そんな訳で私は映画「容疑者Xの献身」にヒントを得て、身代わりというかダンヒルのボールペンを追加購入しました。

で、じっくりと一本目のボールペンに対して、一体何が起こったのかを観察したのでした。

いや、観察というと大袈裟でしょう。上記の画像を見るだけで、替芯のペン先部分が白いプラスチック部品の内部を通過する構造になっていると分かります。

実はこれ、なかなか新鮮な発見でした。なぜなら白いプラスチック部品を使用することにより、ダンヒルでは替芯先端の金属と口金が衝突してカタカタと音が立つのを防止しているのです。

このような手の込んだ造りは、モンブランやファーバーカステルにはありません。このため長期間利用すると口金部分の金属が擦り減り、カタカタと音を立てるようになります。それを防ぐために透明マニキュアを塗る方法が有名になっている程です。

また最近では、セロテープの切片を貼り付けるという方法も考案されています。そのような簡素な造りだから、モンブランやファーバーカステルでは、プラスチック芯で即席替芯を作成するのが簡単だったのです。

逆にいうとダンヒルの湯川先生ボールペンの場合は、0.28mmのジェットストリームのエッジの先端部分を、この白いプラスチック部品を通過できるように削る必要があるということだったのです。

ちなみに今まで苦労せずに済んだのは、ダンヒルのボールペンがパーカー互換芯タイプだったからです。ノーマルなジェットストリームでは0.38mm、0.5mm、0.7mmのパーカー互換芯タイプの替芯が販売されており、それを購入するだけで一件落着していたのです。

(だから一日も早く0.28mmのジェットストリームのエッジも、無事にパーカー互換芯が製品化されることを期待しています。いや本当にマジで)

エッジの加工

さて何すれば良いかが分かり、同時にチェックツール(白いプラスチック部品)も入手できました。

そうなると後はひたすらジェットストリームのエッジ替芯を加工するだけです。幸いなことに0.28mmも0.5mmのプラスチック芯を見比べてみたら、完全互換品だと分かりました。つまり加工方法は同一です。

そこでまずはいつも通り、プラスチック芯の周囲に大型付箋紙を巻き付けます。今回はピンク色の付箋紙があったので、それを使用することにします。

そして次のステップが本番で、プラスチック部分を削る作業です。ペン先の金属部分から根元方向へ、少しずつ削って行きます。

一度に大量に削ろうとすると、思いがけずに手元が狂って失敗することが多いです。ここは焦らず、カツオ節を削る要領で、じっくり少しずつ削って行きます。

(え、カツオ節を削ったことがないって?)

0.28mm版ジェットストリームのエッジ

ともかくひたすら慎重に削ります。そしてある程度仕上がったら、実際に試しに白いプラスチック部品を通してみます。で、上手く行ったら、分解されていない2本目のボールペンで試すのです。

「高級ボールペンを、このような使い方をして良いのだっけ?」と疑ってはいけません。それからジェットストリームのエッジは2020年1月12日時点で、プラスチック芯でも4c芯並みの価格です。入手も困難ですし、作業は慎重に進めます。

高級ボールペン用0.28mmジェットストリームのエッジ替芯

これが完成したパーカー互換芯タイプの0.28mm版ジェットストリームのエッジ替芯です。

材料費はプラスチック芯だけですけど、今回はそのプラスチック芯が製品化されたばかりの代物です。繰り返しになりますけど、まだ貴重品(レアアイテム)です。大切に扱う必要があります。

(くどいですけど、順調に0.28mmのジェットストリームのエッジが売上拡大され、一日も早くパーカー互換芯タイプが登場することを期待しています)

まとめ

これが苦労して出来上がった即席替芯でシステム手帳(バイブルサイズ)へ書いてみた、0.28mmのジェットストリームのエッジによる文字です。

0.28mmのジェットストリームのエッジによる文字

文字の幅は0.38mmと変りないように見えますけど、文字が潰れている箇所が存在しません。ここら辺は、さすがは0.28mmといったところです。書き味も、なんだか固くて尖った鉛筆を使っているのに近い感覚です。

そして作業が終わってコツも掴めたので、分解されたダンヒルのボールペンを再び組み立てます。めでたく、無事に復活しました。

0.28mmジェットストリーム in 高級ボールペン

それにしてもさすがに高級ボールペンと呼ばれる筆記具です。なかなか良いお値段なので、本当に一安心といったところです。

さて0.28mmのジェットストリームのエッジ替芯によるパーカー互換芯(即席替芯)の作成報告は以上です。あとは実戦で、どこまで使い物になるかや、耐久性を試すことになります。

まだまだ楽しみが続くということです。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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