ファーバーカステル

ファーバーカステルでパーカー互換ジェットストリームや1.0mm版

自分でも予想していたように、とうとう「やって」しまいました。

ファーバーカステルのイントゥイション油性ボールペン(伯爵コレクションの新シリーズ)ですが、三菱鉛筆のジェットストリーム1.0mm芯を装着してしまったのです。

せっかくなので今後の悲劇を未然に防ぐため、今回はその顛末を語らせて頂くことにしましょう。

パーカー互換ジェットストリーム販売開始

最後の関連記事でも紹介しているように、三菱鉛筆からファーバーカステルに正式対応しているパーカー互換替え芯(リフィル)が販売開始されています。たとえば下記のように0.7mmを始め、0.5mmや0.38mmも販売されています。(黒色だけですけれども)

やはり大容量タンク式の方が、インクフローを安定させることが可能なようです。余程のことがない限り、これらのパーカー互換芯(いわゆるG2芯)を利用するのが良いでしょう。

ヒツジ執事も最初からフローの違いを知っていたら、もしかしたら今回のような改造をやらなかったかもしれません。

ちなみに2019.1.14時点では、パーカー互換芯にはない青芯を装着して使っています。したがってボールペン本体を改造してしまったことは、全く… 後悔していません。(やせ我慢)

さて前置きはこのくらいにして、肝心の改造の話を始めましょう。

イントゥイションの購入

そもそもの発端は、つい研究心に駆られて “太軸” のボールペンであるイントゥイションを購入してしまったことです。

【レビュー】ファーバーカステルのイントゥイションは、単なる太いボールペンさて偶然、ファーバーカステルのイントゥイションの存在を知った。さっそく人柱として試してガッカリした。購入検討する人のために、何にどう失望...

このレビュー記事を投稿した時は、本当に使えないボールペンだとガッカリしました。

しかしお蔵入りは勿体ないです。それにホワイトスターを消したモンブランのように、会社の会議で使っていても目立ちません。

そこで敢えて自分を逆境に置いて鍛えるというか、会議やセミナーに持参するボールペンをイントゥイション油性ボールペン1本だけに限定してみました。

そしてデフィ向けエス・テー・デュポンのイージー・フロー替え芯をリフィルとして使っていたら、いつしか気持ちよく書けるようになっていました。

こんな具合に裏写り

しかしこのデュポンのディフィ替え芯、ジェットストリームのように低粘度インクでスラスラと書けるけれども、ともかく真っ黒で太文字になります。モレスキンの手帳で使っていたのですが、裏側に滲み出して来るので困ってしまいました。

映画「となりのトトロ」の真っ黒クロスケが、インクの材料に使われているんじゃないかと思うほど「黒い」です。

ところで福山雅治の演じるガリレオ湯川学教授が使用するファーバーカステル伯爵コレクションのアネロ(エボニー軸)だと、”リフィルアダプター” + “ZEBRAの4C替え芯(0.7mmのリフィル)” が、ヒツジ執事のベストチョイスとなっています。これだとモレスキン手帳でも、裏写りするようなことはありません。

しかしこの組み合わせは、イントゥイションには通用しませんでした。妙にペン先のボール(チップ)回転が重く感じられて、ボールペンを動かしにくいのです。

そこで三菱ジェットストリーム(JETSTREAM)の4c替え芯(0.7mmのリフィル)を使ってみることにしました。

その結果はご覧の通りです。今度は逆に、文字が徐々に “かすれて” 読めなくなって行くという事態に直面してしまったのです。

Amazonや楽天でモレスキン手帳のレビューを見ていると、稀に「そもそも文字がかすれて使い物にならない」というコメントに遭遇します。おそらくモレスキンは携帯用の手帳なので、紙に何らかの加工がしてある可能性がありそうです。また実際、モレスキンサイトの説明によると、FSC認定中性紙を使用しているのだそうです。

どうもジェットストリームが使われる一般的な大学ノートとの類とは異なる紙質のせいなのか、モレスキン手帳とジェットストリームのような低粘度インクとの相性が今一つであるようです。

さてどうするか

そういえば映画ダヴィンチ・コードのロバートラングドン教授(トムハンクス)は、ファーバーカステル伯爵コレクションのシャープペンシル(エボニー軸)を使用していました。その理由は、もしかしたら彼もモレスキン手帳を使っていたので、シャープペンシルを選択していたという設定だったのかもしれません。

【筆記具の贈り物】トムハンクスはファーバーカステルのシャープペンシル好奇心というか憧れというのは厄介なもので、ダヴィンンチ・コードでトムハンクス演じるロバート・ラングドン教授が使用していたファーバーカステ...

それはさておき、このままでは将棋の “詰み” です。せっかくモレスキン手帳とジェットストリームという快適に書ける組み合わせがあると分かったのに、簡単に諦めたくはありません。

そこでクロス(Cross)のボールペンで試した、”ペン先の軸穴を拡張する” という改造を応用することを決意しました!

いざ改造

ただしファーバーカステルの場合はクロスと違い、先端の軸穴を拡張する必要はありません。改造する必要があったのは、プラスチック芯のリフィルとペン先部分が衝突する部分だけです。

そこで冒頭の画像のように、今回はリフィルを十分に出せるように、円錐形のダイヤモンド・ヤスリでペン先の内側を少し削ってみた訳です。

この結果は上々でした。おかげで無事に1.0mmのジェットストリーム替え芯が、イントゥイション(油性ボールペン)でも使えるようになりました。

ちなみに装着方法はモンブランで1.0mm替え芯のジェットストリームを使う場合と同じです。少しスマートさには欠けるけれども、リフィルアダプターをメモ用紙(付箋紙)で自作したという訳です。

白鳥は優雅に泳ぐ水面下で、必死に足を動かしていると聞きます。この替え芯も外側からは見えないので、怪しげな改造をしているという実情は全くバレないです。

という次第で、”僕が良ければすべてよし”((c)江戸川乱歩) というか “結果が良ければ全て良し” と、気にせずにイントゥイション油性ボールペンで、プラスチック芯のジェットストリームを使っています。さすがに三菱鉛筆というか、モレスキン手帳でも1.0mm替え芯の文字が裏側に滲み出すということがありません。

この滲み出さないという点が、デュポンのデフィ替え芯とは全く異なっています。そして同様に、気持ち良くなるほど「くっきりと黒い」です。

ところでもし1本だけ選ぶとしたら、私は迷わずにイントゥイションではなく、ギロシェでもなく、湯川先生と同じ伯爵コレクションを選択することでしょう。「実に面白い」というしかないけれども、デザイン優先で使い勝手を全く考えていないような伯爵コレクションが、実は使っていて最も快適なのです。

今回は大体、こんなところでしょうか。

ともかく “若干” の改造は必要だけれども、ファーバーカステル油性ボールペン利用者にも、ジェットストリーム1.0mm替え芯という道が拓けたかと思います。

そういうことに貢献できたという思いもあり、今は数万円もするイントゥイションを改造したことに全く後悔はしていないのです。….. していないです。

[2018.12.23] 改造の影響

せっかく購入したものを使わないのは勿体ないと思い、デュポンのデフィのリフィル(パーカー互換のG2芯)を再び装着して使ってみようとした時のことです。購入時からカタカタと音を立てていた気のするペン先が、さらに大きな音を出すようになっているような気がしました。

軸穴トンネル手間を僅かにしか削らなかったですが、それでも影響が生じるようです。

なおMikanお嬢様からは「貧乏くさいのでセロテープは止めるべし」とのお言葉を頂戴し、今回は透明マニキュアをリフィルに塗ってガタツキを改善させました。

やはりペン先のように微妙なところに手を加えるのは、非常に大きなリスクを覚悟することになるかと思います。

ちなみに幸いなことに、従来の伯爵コレクション(クラッシックコレクション)のアネロ(エボニー軸)やギロシェなどでは、ボディ(軸)は無改造のままで1.0mm芯や緑芯を利用することが出来ます。興味ある方は、下記の関連記事をお読み頂ければ幸いです。補足として、細かい作業内容も記述しておきました。

(関連記事)

【まとめ】ファーバーカステルをジェットストリームやパワタン替え芯で楽しむさて今回は、ファーバーカステルの油性ボールペンを三菱ジェットストリームやパワータンク替え芯(リフィル)で利用する方法を紹介したい。 レ...

[2019.2.5] 我慢が大切?

さて数か月ほど使用してみて分かって来たのですが、実はエス・テー・デュポンのデフィ芯(イージーフロー)も、インクのフローが変化します。我慢してデフィ芯で書き込んでいたら、モレスキン手帳に裏写りすることが生じなくなりました。使い続けることで、インクフローが落ち着いて来たようです。

そしてプラスチック芯のジェットストリームですが、使っているうちに、こちらでは文字が掠れるような事態は生じなくなっていました。

ボールペンのインクフローとは、実はタンク芯でも安定しているとは言えないようです。日本製だからといって、完璧であることを期待するのも間違っているようです。

今では万年筆ではなくてボールペンだからといって、侮ることは出来ないのだなあと、その奥深さに感心しています。

一説には芯の種類によってインクは調合されているとも聞きますし、なかなか技術的にも難しい世界のようです。

[2019.2.9] 万年筆のような持ち癖

ふとしたことでヒツジ執事の弱点が分かりました。

ヒツジ執事は中学生の時から社会人になるまで万年筆を使っていたので、無意識にペンを寝かせて書く習慣があるようです。Mikanお嬢様の鉛筆の持ち方を指導するためにインターネット検索をしていた際、自分が万年筆の持ち方をしていることに気が付きました。

日本筆記具工業会(ボールペンの適正角度って?)

もしかしたら筆記角度をきちんと調整出来ていたら、「イントゥイションの悲劇?(改造)」は起こらなかったかもしれません。

ボールペン、使わなければ、ただの棒

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