こんにちは、ヒツジ執事のヨツバセです。
このところWebで情報発信する者の間で、Google検索エンジンのアルゴリズム変更が話題になっています。
最初に結論を言うと、「Googleが何が起こっているかを正式に説明しないのだから、ともかく2019年9月5日に更新されているGoogle search quality raters guidelinesを読んで頑張ろうぜ!」です。(^^;)
もちろん「そんなことは分かっている!」と、切り返されてしまうでしょう。
そこで何となく矛盾した気もしますが、Google検索で得た情報を紹介させて頂くことにします。
メディアの扱い
私はTOEICスコア950ホルダーですが、最近は子育てで英語力が錆びついています。
まずは復帰の第一戦として、この記事を紹介させて頂くことにしましょう。
Chrome関連記事が邪魔なので、”google algorithm -chrome” という検索語群で、過去1カ月と指定したら第1位で登場したサイトです。
SERP Trackersというツールを使用して測定していたところ、2019年9月13日から18日にかけて2回ほどアップデートが実施されたらしい現象を観測したとのことです。
9月18日の記事発行時点では、アップデートによる変動がどのくらい続くかは不明とのことです。
なお文中の「commence」は、「始まる、発射する」といった感じで使われます。映画やテレビで、ミサイルや飛行機が発射される時に、耳にすることが多いです。
YMYLをターゲットにしたものだと判断するのは早計だけれども、YMYLが影響を受けたのは確かだとのことです。
この説明から察するに、クレジットカードを扱っているサイトは影響を受けたことでしょう。
9月18日はYMYLサイトには影響は生じず、”Arts & Entertainment, Games, Online Communities, Reference, and Science” が対象だったとのことです。
2つのアップデートだと推測した根拠は、対象分野が異なっている為だとのことです。
SEOコミュニティでの投稿も紹介されていますが、9月18日分は大変そうです。「8大リセラーが上位を取って、うちは4-5語検索でしか上位を取れないよ」とのことです。
なお今回の騒動に先立ち、Google search quality raters guidelines (Google Raters Guidelinesとも呼ばれているんですね) の、YMYL部分の記述が更新されていたとのことです。
私は “クレジットカードの読みもの” サイトと “ネットニュースラボ” サイトがアップデートの影響を受けたというツイートを拝見しました。
“ネットニュースラボ” サイトの影響発生が若干遅かったような気がするのですが、両サイトは異なるアップデートの影響を受けたのかもしれません。
あーうちも地味に食らってるじゃん。
もうSEOなんて飽きちゃったよね。
とりあえずドラクエを飽きるまで頑張る!!— web軍師@新しいセミリタイア (@webgunshi48) September 19, 2019
で、どちらにしてもオススメの対策は、”Google search quality raters guidelines” へ目を通すことだそうです。
それが面倒ならば、SEMrush というツールがあるとのことです。
この記事は SEMrush を販売することが目的なんですね。
日本国内でも同じようなことをやっているサイトがありそうですね。
Googleの説明
Googleとしては、先のガイドラインだけではなく、Google Search でツールやドキュメントを提供してくれています。
Google Search Console(サチコ)なども紹介されていますね。Googleとしては、組織と個人を区別していないようです。
それから先日の “オリジナル記事優先” の件は、ニュース担当VPのRichard Gingras氏が、ブログで説明しています。
(検索結果の評価者は10,000人いるのですね。なかなか大変そうです)
ちなみに上記記事でも、Google search quality raters guidelines が紹介されています。つまりニュースに限らず、一次情報が長期間に渡って優先表示されるのだそうです。
一時期のWeb軍師さんみたいに “ニュースを評価する記事” というのもアリでしたが、それをやり過ぎるとニュース提供者が困ってしまうだそうです。
Business Insider誌によると、GoogleだけでなくてAppleやFacebookのニュースの8割が、2割の大手ニュース加工元から提供されているのだそうです。
一次情報が無くては “評価” や “加工” どころではないので、Googleとしては当然の動きとなるでしょう。
そして私たちに最も影響あるのが、セクション2.6.1の “Many other kinds of websites have reputations as well. For example, you might find that a newspaper (with an associated website) has won journalistic awards. Prestigious awards, such as the Pulitzer Prize award, or a history of high quality original reporting are strong evidence of positive reputation.” のようです。
これは普通のブログでも同じですけれども、Googleから認知されて、長期間活動しているサイトが高評価 (positive reputation)を得るのだそうです。
実は10年前はココログで英語学習ブログを運営して、3万円/月を得たこともあります。
当時の記事は全削除して、放置したままの休眠サイトにも関わらず、「パワーランクチェックツール」での測定結果は 40.7 なんです。
そして本サイトを測定したら、3.9 です。一桁以上もパワーが違います!
(さっき試したけど、ここまで差があったとは!!!)

ココログは20年前から存在することになっているので、どうやらココログ全体のドメインパワーも影響しているような気がします。
そろそろ最近のブログにも慣れて英語関連で頑張ろうと思っていましたけど、本サイトのサブディレクトでの開設だと辛いかもしれません。
それから、後述するような「自己紹介」の心配もあったりします。
有識者の助言
米国でもSEOは重要であり、トラブルに陥った企業を有償支援するコンサルタント(有識者)も存在します。
MozCon 2019というイベントで、マリー・ヘインズ氏が講演において、E-A-Tの重要性を説いています。
ご存知の方も多いかとおもいますが、E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字から作られた略語でです。
そして彼女も、Google search quality raters guidelines の重要性を説いています。
なおE-A-Tは、一つの要素があるだけでは不十分とのことです。
まさにサクラのように、会場でお医者さんが、自分のサイトに関する評価が低い理由を質問したのだそうです。
しかしこれ、私たちが考えても当然ですよね。
専門的な説明は、本を読めば簡単に書けます。しかしその内容が正確であるかどうかを、Googleが判断するのは困難です。だからこそ、E-A-Tと3つに分けて評価せざるを得ない訳です。
マリー・ヘインズ氏のアドバイス
会場でのヘインズ氏のアドバイスは、「著者情報紹介ページ」の整備だったとのことです。
全ての記事に、著者欄と詳細な著者情報紹介ページへのリンクを設置すべきなのだそうです。筆者情報紹介ページでは、これまでの執筆記事を一覧で紹介するだけでなく、執筆内容について専門的に語る資格を持っていることを示す、と。
たしかにWeb雑誌の場合、記者紹介ページまたは紹介欄が存在します。これと同じことをやるのが望ましいということです。
それからGoogleが認識しているトップサイトからリンクを張られることも役立つのだそうです。
例えば “マナブ” さんや “ひつじ” さんは、バリューコマースや楽天アフィリエイトで紹介記事を書いています。そこの著者紹介部分などで、自らのサイトへのリンクを張るのです。
構造化データマークアップ
構造化データマークアップを使えば、明示的にGoogleに伝達できます。しかしGoogleのジョン・ミューラー氏によると、特に使わなくても良いそうです。
とりあえず私は心配になって、自サイトの構造化データ問題をチェックしてみました。特に問題なくてホッとしました。
ちなみにWordPressのテーマにはJINを使っていますが、JINだときめ細かな対応が可能だそうです。
まとめ
皆が口を揃えて説明していましたが、Google search quality raters guidelines は重要な存在なのだそうです。
そしてE-A-Tを得る最も有益な方法は、権威サイトからのリンクだそうです。
ただし日本の場合はHAROのような便利サイトが存在しないので、なかなか個人だと大変です。
クレジットカード分野だと、価格コムがまた検索順位をあげてしまってますね。
やはり朝日新聞やgoo等のトップページに有料広告(nofollow無し)を付けてる効果は高いんだろうなぁ…。
被リンク効果、絶大です。
— クレジットカードの読みもの (@cardmics) September 18, 2019
なお先のヘインズ氏のコンサルティング会社では、Googleアルゴリズムの変更記録を記した「アルゴリズム変遷の完全ガイド」を記事にしているそうです。これはGoogleの認識する大手企業にとっても欲しい情報であり、良質な被リンクを得ることが出来るのだそうです。
それからSililarWeb評価記事で紹介した “マナブ” さんの WordPress 攻略は、なかなか見事かもしれません。

個人だとWordPress導入手順書(虎の巻/アンチョコ)を作成してテーマまで支援するのが嬉しいでしょう。しかし企業などから被リンクが欲しい場合、WordPressの方が役立ちそうです。あれこれと手を入れるのが、企業の情報システム部門ですから。
それから実験やテスト結果を記事化するのも有用なのだそうです。
私としてはコンピュータシステム/ソフトウェア開発に限らず、例えばお受験塾などで役立つ教育ノウハウや料理レシピなども面白そうに見えます。
それから途中で挫折していますが、MBA技法の解説サイトなども被リンクを頂けそうです。
こうやって見ると、英語の教材として Google Raters Guidelines を取り上げるのも面白そうです。
Googleアップデート(アルゴリズム変更)は騒動を起こしがちですが、その一方でいろんなチャンスが見える機会にもなりそうです。
とりあえず今日はこの辺で。
それでは、また。
P.S.
[Web担]伊東周晃さん執筆記事は、本当に読みごたえがあります。オススメです。