文房具

モレスキン手帳の使い方と文豪ストレイドッグス(国木田独歩ノート)

文豪ストレイドッグスというマンガが存在する。小説やアニメにもなっている。ヨコハマを舞台にした異能力者(超能力者)たちの戦いを描いている。

マンガでは昔の文豪たちの名前が、登場人物たちの名前に使われている。その登場人物の一人である国木田独歩は、冒頭の画像のように、常に「理想」と書かれた手帳を持ち歩いている。

アニメでは将来の予定などが書き込まれており、4年後に彼女と出会い、6年後に結婚する予定なのだそうだ。理想の女性像も書き込まれているらしい。

今回はMikanお嬢様のご要望により、アニメにも登場した横浜市立中央図書館から小説版を借用した。その本に、彼の手帳の使い方が紹介されていた。

ちょうど良い機会なので、手帳活用術の一つとして、私から見たモレスキン手帳の特徴や使い方も含めて紹介させて頂くことにしたい。

  1. 国木田独歩の使い方
  2. モレスキン手帳とは
  3. なぜモレスキンか?
  4. ヒツジ執事の使用例

(1) 国木田独歩の使い方

まず断っておくと、冒頭画像の “理想ノート” はジョークである。このようなものは実在しない。色調が明るくなってしまったが、カバーが黄緑色のモレスキン手帳に、”理想” と印刷した紙を置いただけである。(Mikanお嬢様は、本当に作ってしまったと勘違いなさってしまった)

ちなみに映画版では “理想ノート” に対抗するものとして、”妥協ノート” という手帳も登場する。

それはさておき、ともかく彼のノートの使い方を紹介しよう。小説の冒頭部分を引用させて頂くと、次の通りだそうだ。

“その手帳には俺の凡てが書き込まれている。何時も持ち歩くその手帳が、俺の未来の凡てだ。
夕食の献立から五年後の引っ越し計画まで。
明日の業務目録から大根の地域最安値まで。
予定、計画、目的と指針。その手帳に凡て書き込まれ、俺によって実現されるのを待って居る。”

“それ故に、手帳を開いた第一頁には、理想へと至る最短の心得が書かれている。
『すべきことをすべきだ』。”

アニメでは、機会があると必ず手帳にメモを取ったり、修正をしていた。
何でも登場人物の一人に太宰治によると、「寝る前には2時間かけて読み直し、せっせと書き直している」のだそうだ。

ちなみに小説によると、この手帳は “さる職人が年間百冊しか造らない限定生産品” で、値段も “格別” とのことである。

(2) モレスキン手帳とは

モレスキン手帳とは、昔の文豪や旅行家が利用した手帳を、現在の技術を用いて再生した手帳なのだそうだ。大きさやハードカバー/ソフトカバーの違いで数種類存在するが、昔も今も、最も利用されているのは私が使っているポケットサイズ(3.5 x 5.5)のハードカバー版である。

何色か存在するが、私がメインで使っているのは黒(ブラック)だ。ちなみに私の元上司も使用していた。

サイズは9cm x 14cmで、A6版よりも若干小さい。ページ数は、192ページである。価格は… 相当良いお値段であることが多い。

モレスキン手帳の価格に関しては、国木田独歩ノートと良い勝負だと言えるかもしれない。

中味は無地、方眼、罫線の3タイプが存在する。私は罫線タイプしか利用したことがない。そういえば映画ダヴィンチコードでロバート・ラングドン教授(トムハンクス)が利用していたのも罫線タイプである。

ノートの品質(主に紙質とゴム紐)が不安定だとボヤく日本人が多い。

たしかに私が2010年頃に購入したモレスキン手帳ノート2冊のうち、1冊はゴム紐が緩くなっていた。仕方がないのでノートを切り開き、ゴム紐を短くして使用している。

ちなみに切り開いた後に再び貼り直した訳だが、これにはMikanお嬢様から木工用ボンドをお借りした。

このゴム紐を調整したノートは、確かに紙も若干曲がっているようで、使い始めた時点では少し違和感があった。どこから購入したのかは覚えていない。

なお最近Amazon USから販売されているものを数冊と、英国の業者が販売されているものを購入したけれども、特に問題は無かった。

ちなみに問題ないと言っても、紙質は相当変わっている。先日の投稿記事のように、裏写りしたりボールペンの文字が掠れるという事態に遭遇する人も多い。これはFSC認証中性紙であることが原因らしいが、ともかく筆記具を選ぶ手帳だと言える。

映画ダヴィンチ・コードではファーバーカステルのシャープペンシル(メカニカルペンシル)で書き込んでいたけれども、たしかに最も確実なのは鉛筆だと言えるかもしれない。

そういえば最近のモレスキン手帳には、綴じ手帳のように予定表を印刷したタイプも登場している。相当人気があるらしい。

(3) なぜモレスキンなのか?

さて “格別な値段” であるモレスキン手帳だけれども、日本に限らず利用者は多い。映画にも登場しているように、根強い人気を誇る。

どうしてそこまで人気なのかという点に関しては、実は明確な答えは存在しない。

たしかに3.5 x 5.5で、A6版よりも若干小さいサイズはポケットへの収まりが絶妙で、大変に使いやすい。

しかし別に、このような利点はモレスキン手帳だけに限った話ではない。

実際にビジネスマンの多くは、綴じ手帳を使っている。筆記具が問題になるようなこともない。年末に販促ツールとして、無料配布されることも多い。

Amazonのリンクを見て法外だと感じる人がいるかもしれないが、Amazonでは例外的にお手頃価格で販売されている。文房具店に行くと、この倍近い価格で販売されているケースも多い。

ヒツジ執事にしても、どうして自分がモレスキン手帳を利用するのか説明するのが難しい。

ちなみにヒツジ執事は、バイブルサイズやA5サイズのシステム手帳を幾つも持っているし、フランクリンプランナーやほぼ日手帳にも目を通したことがある。ミスド(ミスタードーナッツ)のスケジュールンというA6サイズ手帳も保有している。

それでも今日時点では、ポケットサイズのモレスキン手帳を使っている。

「不思議とメモを取ることが楽しくなり、生産性が向上するから」というような味気ない説明が精一杯である。

しかし不思議なことに超有名ブロガーでモレスキン手帳を利用している人もいるのだけれども、その人も「なぜかメモが捗る。いつの間にかキチンとメモを取る習慣がついたので、モレスキン手帳を使い続けている」といった説明に留まっている。

したがって今の段階では残念ながら、「ともかく試しに一度使ってみて、使い心地を実感して下さい」としか言いようがない。

(4) ヒツジ執事の使用例

ヒツジ執事はお金持ちではない。

いや率直に言って貧乏であり、モレスキン手帳を遠慮なく使えるような身分ではない。

そのため最近の新ブログ開設で精神/肉体/時間的に追い詰められた時にように、よほど特別な場合でないと使うことが出来ない。

なおサイズ等は違えども、モレスキン手帳は基本的に大学ノートと同じである。システム手帳などと違って、ページ単位で入れ替えるようなことは出来ない。

また現在は会社の職場環境が大幅に向上しており、スケジュールや予定を手帳で管理することは不要となっている。会社のスケジュールシステムが、会社支給iPhoneのカレンダー機能と連動しているのである。

そういうこともあってヒツジ執事のモレスキン手帳は、国木田独歩の理想ノートや、スケジュール管理用モレスキン手帳の方々とは大幅に使い方が異なる。

後になって見直したり整理したいことを、次々と遠慮なく手帳に記入していくのだ。

まずヒツジ執事は映画ダヴィンチ・コードが上映される前から、ジョッターというメモカードホルダーを利用している。

だから “忘れたくないけれども手帳に書く程ではないこと” は、ジョッターや買い物レシートの裏側に記入する。そしてこれらを持ち合わせていない場合に備えて、モレスキン手帳のポケットにはメモカードを収納している。

書評を書く上での心得なども、メモカードに記入してから、このポケットに収納している。

なお国木田独歩の理想ノートの第一頁には『すべきことをすべきだ』と書いてあるとのことだが、そのようなことを書きたくなった場合に備えて、モレスキン手用の表紙裏にメモカードを貼り付けている。

そして手帳にメモを書き込むのは、4ページあたりから開始するようにしている。

これは今のところスケジュールやTODO管理はやっていなけれども、万一やる必要が生じた場合などを想定した予備である。

おおよそ以上である。

書き込んでいるメモ内容は、多くが読み直すと大したことないことばかりである。

まさに理想ノートではなくて、妥協ノートといったところだろうか。

ただし他の有名ブロガーがコメントしているように、使っていて楽しい。アイディアが消え去ることがないので、順調に投稿記事も増えている。

今のところ、私には “異能力:シナリオライティング?” を実現する必須アイテムの一つだと言える。

何はともあれ、大変に感謝している次第である。

実際に試してみないと分からない