メガネ

Lindbergのレンズを破格値(格安)で交換する方法

さてLindbergメガネというと、フレームだけでなくてレンズも高額だという印象がある。世の中には事情があって、「どんな手段を講じても安くて性能の良いレンズを使いたい」という方も存在するようなので、私の知る方法を紹介しておくことにする。ただし “禁断の方法” と呼ぶのが良さそうな方法もあり、いかなる結果に関しても、当方としては責任を持たない。その点には重々、注意して頂けると幸いである。

(1)スリープライス店で作成 (超ハイリスク)

実際に挑戦してみると分かるのだけれども、Lindbergというのは外見とは裏腹に、レンズ作成者の技能を最も必要とするフレームである。なにしろ度数変化などでレンズ形状が変わったら、フレームの形状まで変わってしまうのだから。

この変形を想定してレンズ作成するのだから、Lindberg社などから訓練を受けた者か、余程の技量を持つ者にしか、着用して本当に快適なレンズは作成できない。普通の眼鏡屋に行くとレンズ作成を断られてしまうが、当たり前である。

しかし逆に、ある程度の水準であれば構わないと腹を括ってしまえば、物事は楽になる。例えばLindberg Air Titanium Rimは幅1mmで深さ0.5mmの溝が望ましいらしいが、行きつけのスリープライス店で幅0.7mmで深さ0.3mmの溝(店舗の機械の限界)でレンズ作成をして貰い、あとは自力で溝を拡大してレンズ装着できるようにしてしまう。実はレンズは荷造り用の紐を使えば、簡単に着脱できる。そうすれば5,000円程度で、Lindberg用レンズが出来上がってしまう。手間がかかるものの、まさに格安を通り越して破格値である。

ただしPD等がどうなっているかを想像すると、メイン用途での着用は止めておきたい気持ちになってしまう。とはいえ、中古の8,000円で購入したフレームに、8,000円のカラーレンズ、つまり合計16,000円で済んでしまう。これで “ちょい悪オヤジ” な所ジョージのようなLindbergフレームを使えるのである。ついついブルーライトカット用レンズ版も作成し、幾つも揃えてしまうオヤジ心が分かって貰えるだろうか。

ちなみに旅行先でLindberg Spiritレンズを割ってしまった旅行者が眼鏡店に駆け込んだら、仕方がないので即席でレンズ作成して貰えた話をWeb上で見かけた。Spiritはレンズに穴を開けて、そこにフレームを通して接着材で固定する。眼鏡屋さんにとって初めての経験だったそうで、さぞ大変だっただろうと推察する。

(2)レンズ専門店や正規販売代理店で作成 (そこそこのリスク)

昔はLindbergフレームは珍しかったが、最近では相当普及して来たようだ。かつてはTV番組:相棒の杉下右京(水島豊)くらいしかLindbergフレームの着用者は存在しなかったが、最近では菅田正輝くんやガッキーが着用しているのを見かけた。もとから技術力のあるレンズ専門店でも取り扱い件数が増え、ノウハウが蓄積されて来た。そういうお店に行けば、高額な正規販売代理店よりも格安でレンズ作成して貰うことが出来る。破格とは言えないけれども、十分に格安であると言えるだろう。

ただし正規代理店が高額なのには訳がある。これは高額な遠近両用レンズが合わずに作り直しになっても、無料で再作成できるような料金まで含んでいる為である。実際、加入度数2.5で作成して貰ったHOYA JSiを、加入度数2.0で作り直して貰ったこともある。しかし慣れてくれば、そういったリスクや技術ノウハウといった費用は削っても大丈夫になる。そういう時には、レンズ専門店が頼もしい存在となって来る。私は神保町の実店舗でしかお世話になったことが無いけれども、下記リンクのれんず屋さんは楽天支店も存在している。

またLindbergメガネの正規販売代理店といっても、レンズの作成/販売方式までLindberg用に規定されている訳ではない。最近はスリープライス店との競争で止む無くレンズ価格を引き下げている正規販売代理店も存在する。そういうところに相談するという方法もある。数年前にLunorフレームを試した際、渋谷のGlobespecさんでレンズ作成&パッド交換して頂いたことがある。(ちなみにLunorを着用して、自分が金属アレルギーであるためにフレーム選びには注意した方が良いことが分かった。その点でもLindbergは頼もしい存在だ)

(3)Lindbergフレーム購入店で作成 (比較的ローリスク)

Lindbergフレームの正規販売代理店というと、何となくお堅いイメージがある。しかし何度も足を運ぶと分かるが、多くは頼りがいのある高度技術者である。性能の高くないレンズでも、100%の力を引き出せれば十分に使い物になることも多い。

ちなみに私はいろいろと放浪した末、現在メインのLindberg Spirit Basicは、イワキメガネで作成して頂いたレンズである。奥さんはニコンの最高級レンズを使っているけれども、私は普通のニコンセブンである。奥さんの1/3以下の価格だ。HOYAのMSiや東海光学のグラナスMTiを使った時期もあったけれども、今はこれで満足している。

そうそう補足しておくと、私も奥さんもレンズの上から下に向かって加入度数が変化する “遠近両用レンズ” を使用している。奥さんが高価なレンズを利用しているのは、加入度数の変化が10mmと超短距離な “スマホ向けのレンズ” を利用しているからである。私のニコンセブンも似たようなレンズだけれども、デスクトップPC作業がメインで累進帯長は14mmと緩やかである。そういうこともあって、普通のレンズで大丈夫なのである。

それにしても上記のような視線の動かし方の問題などを見極めるには技術者の力量が必要となり、そうなってくると人工知能(AI)などが普及しつつあるとはいえ、スリープライス店に任せるには覚悟と力量が必要であるような気がしている。メガネのレンズというのは、なかなか奥の深い世界であると感じている。

しかし我ながら凝り性とはいえ、よくまあここまでやったものだ。自分でも、過去の自分に感心してしまう。