モンブラン

【万年筆】モンブランの146や149が評価するに値しない理由

こんにちは、ヒツジ執事ヨツバセです。

実は少し事情があって、ペリカンのスーベレーンM400万年筆を使いました。

そうなると「ヨツバセのことだから、万年筆にも手を出すだろう」と評価レポートを待って下さる方がいるかもしれません。

しかし残念ながら、そのようなことは無いでしょう。

今回は、なぜモンブラン・マイスターシュテュックの146や149万年筆に手を出さない理由を説明します。

一言で結論を言ってしまえば、「手入れが大切な道具なのに、しっかりとしたサポートが手軽に期待できないから」です。

万年筆と手入れ

万年筆は使い続けていれば、あまり細かい手入れは必要ありません。

私はパイロットのセレモという5,000円クラスの14K万年筆を、ノーメンテンナンスで30年以上も使い続けています。

(いや、私が使ったのは10年だけです。残り20年は母親です。今では彼女の所有物です)

万年筆というのは、ボディ(本体軸)の中をインクが流れます。そしてペン先の僅かな隙間から、毛細管現象でインクが流れ出ます。

使わないで放っておくと、インクが固まって大変なことになってしまいます。そうでなくても、理想的には、月一回の洗浄が望ましいのだそうです。

だからインクも重要なアイテムです。普通は問題ないですけれども、インクも化学薬品です。

何十年も使う場合、ボディを損傷させてしまう可能性もゼロではありません。

また毛細管現象をコントールする訳で、ペン先の調整も大切です。

使い始め

特に使い始める場合は、あなたの使い方に応じた設定になっていません。

人間というのは、「無くて七癖」です。力の入れ方、動かし方、角度、使用する言語など、いろいろ考慮することが大切です。

良い万年筆は、そこそこの設定でも、そこそこの性能を出すことが出来ます。

しかし特に欧米では使用前の調整が当たり前なのか、そのままでは使えない万年筆が販売されていることも多いです。

私はペリカンのスーベレーンM400を2本ほど購入しましたが、まさに2本目は調整が必要となっています。

F(細目)を購入したのに、1本目として購入したEF(極細)にインクフローが及びません。だから文字も、EFよりも細くなっています。

モンブランの万年筆も同様でして、購入した時に調整することが必要となります。

モンブランの方針

海外は知りませんが、日本のモンブランはブランド追求型のビジネスを展開しています。

万年筆を使う人の間では、かつては金ペン堂とかフルハターが有名でした。

こういったお店が、モンブランを使う人たちを支えていたのです。

そういうお店は、モンブランにとっては必要なくなったのだそうです。

たしかにエコシステムを維持しながらブランドを高めるというのは難しいことで、それも企業戦略でしょう。

でもこうなってくると、一体どこでマイスターシュテュック146万年筆を購入して、どこへこれら146や149のメンテナンスをお願いすれば良いのでしょうか。

国産メーカーがメーカーを問わずに対応して下さるペン・クリニックでも、モンブランは対応不可能になっています。

かつてのモンブランは庶民のユーザも多く、私の義父などもモンブランを何本も保有していました。

ただしマイスターシュテュック146や149といった3桁台ではなく、2桁台の万年筆です。

その豊富なインクフローとM(中字)設定のモンブランでは、いずれも恐ろしくはっきりとした字を書くことが出来ます。

しかし現在では、実用使いとして万年筆だけを購入するようなユーザは、モンブランにとって嬉しくないようです。

かつて横浜そごう店を訪問した際には、筆記具としての矜持を保った店員さんに感動しました。

しかし数年前に渋谷店を訪問した時は... 筆記具を扱っているお店とは思えませんでした。

店員さんも品揃えに応じて、筆記具談義をするような雰囲気ではありませんでした。

開発部隊と販売部隊は別物ですけれども、開発部隊はドイツです。サポートチームは日本にいるのでしょうけれども、会って気軽に話が出来るという雰囲気では無さそうです。

146の魅力

先程のフルハターの記事では、森山さんは40以上の万年筆を個人的にお持ちだそうです。そして5本は146とのことでした。

本体軸(ボディ)の太さが絶妙で、それで10本も入手してしまったのだそうです。

たしかにマイスターシュテュック146は、私も一度は試してみたいと思っていました。

しかし現在ではサポートの心配があります。

子育てその他で自由時間が皆無な者は、隣町あたりでサポートして貰えないと困ります。

おまけに別にモンブランでなくても、優れた万年筆は山ほどあります。

太軸とは言えないかもしれませんが、ペリカンのスーベレーンM400があります。

これでもう十分です。

実は数か月前に楽天で、質屋が何も知らずにマイスターシュテュックを5,000円程度で販売していたことがありました。

(ネームも入っており、特価に拍車がかかっていました)

それでも私はスルーして、油性ボールペンのマイスターシュテュックだけを購入したのでした。

モンブランがブランド戦略を進めるは理解できますが、もはや私にとってのモンブランとは、その程度の存在です。

ちなみに替え芯のジャイアントリフィルも高く評価していますが、最近は全く使っていません。

カランダッシュのゴリアット芯か、三菱ジェットストリーム替え芯ユーザーと化してしまいました。

まとめ(たかが筆記具)

マイスターシュテュック149は筆記具という物理的存在に過ぎず、価値を発揮するには充実したサポートが必要です。

銀座に住んでいなければ受けられないサポートであれば、私にとってモンブランは縁のない存在です。

横浜まで行けば、伊東屋さんのお世話になることができます。

電車で10分乗れば、「パイロットのカスタム74試筆台(万年筆試筆台) 設置店」にも行けます。

ブランドなんぞよりも、筆記具としてパフォーマンスを発揮することがが大事でしょう。

だから私は、モンブランのマイスターシュテュック146や149に手を出すことは、決してないと言い切るのです。

それでは、今日はこの辺で。

ではまた。