モンブラン

ジェットストリーム替え芯のアベンチュラはモンブラン(高級ボールペン)相当?

さて前回記事のように、クロス油性ボールペンのアベンチュラで、ジェットストリームを利用可能にした。

クロス(Cross)傑作のアベンチュラでジェットストリーム(JETSTREAM)を互換替え芯化さてクロス(Cross)のアベンチュラ油性ボールペンを改造し、1.0mmのジェットストリーム(JETSTREAM)リフィルを替え芯化する...

しばらく使ってみて、モンブランのマイスター・シュテュックよりも一回り大きいけれども、かなり実用的だと感じた。

ネットでの評判を見ても、マイスター・シュテュックが高価なので、代用品として購入したというコメントも散見される。私自身も青色の芯を入れて使う予定である。

それではアベンチュラがファーバーカステルやモンブラン、またはクロスのタウンゼントのように主力ボールペン(メインのボールペン)として使えるだろうか?

残念ながら、私にとっての答えは「No」だった。今回は、その理由を説明してみたい。

実用性は高いアベンチュラ

まずアベンチュラだけれども、重量は標準的な部類に属する。クッキング用の計量器で測ったところ、23gだった。

モンブランのマイシュター・シュテュックを除くと、大抵の高級ボールペンは “重い”。私が使っているファーバーカステル伯爵コレクションだと、32gもある。こちらを手に持ったMikanお嬢様は、「重過ぎる! 使う気になれない!」との仰せだった。

サイズ的には、マイスター・シュテュックよりも一回り大きい。しかし同じモンブランのスターウォーカーと比較すると、ほぼ互角だと言える。そして重量も、スターウォーカーの方が28gと重たい。

手に持った感じも、しっくりとする。ヒツジ執事でさえ、ペン先を自在に動かすことが出来る。実用性は相当高いと言える。

またアベンチュラはクロス製品だ。

日本ではクロスのクラッシックセンチュリーやタウンゼントほど知られてはいないけれども、米国のビジネスマンならば知る者は多い。

ちなみに歴代大統領たちも、クロスのボールペンをサインに使うことが多い。

会社でも、米国スタッフと打ち合わせの多い課長さんはタウンゼントを使っている。アベンチュラであっても、さりげなく相手への気遣いになる … かもしれない。

実力派はペンを選ばない

さて実用性の相当高いアベンチュラだけれども、お披露目した時の友人たちの反応は、「だから何?」だった。

最近は100円のボールペンだって、いろいろと工夫や改善がなされている。それらの実用性も、非常に高くなっている。

私の先輩の本部長は、その事務用ボールペンを使っている。現在の上司は、ほぼ日手帳に付属するような多色ボールペンを使っている。Mikanお嬢様は、四色+シャーペン機能付きボールペンをお使いになっている。

「弘法、筆を選ばず」というところだろうか。「たかがボールペン1本」という見方もできる。

それに筆記具を利用する機会は、昔と比べると大幅に減っている。

そう考えると、わざわざ高級ボールペンを利用する必要性は、もはや殆ど無いと言えるかもしない。

「デキる人は高級ボールペンを使う」という宣伝文句を聞くことがあるけれども、本当にデキる人は拘りを持っていないようだ。

僅かな違いが明暗を分ける

さて私の周囲の者たちの多くは、別に高級ボールペンを必要としていないことが分かる。

私の両親にしても、事務用ボールペンのような外見の三菱ジェットストリームが一番使いやすいと言っている。Mikanお嬢様にも、ジェットストリームは書きやすいと好評だ。

それでは私はアベンチュラでジェットストリームを使うようにすれば、仕事が3倍くらい捗るようになるのだろうか。

残念ながら、そのようなことは全く無い。

実用性だけを重視したボールペンでは、そもそも必要に迫らない限り、今一つメモを取る気になれないのだ。

「デキの悪い子ほどかわいい」というか、一癖も二癖もあるファーバーカステル伯爵コレクションの方が、文字を書いていて “楽しい”。アベンチュラとは逆に、ついついメモを取りたくなる。

こればかりは理屈ではなくて感性の問題なので、どうしようもない。

そして人間の頭脳というものは、かなり脈絡もなく動作している。特に私のような凡人だと、支離滅裂に近い思考をしている。だからメモを取るというのは、特にアイディア勝負をする時には大変に役立つ。後からメモを読み直しても、参考になることが多い。

そして「必要だと思った時だけメモを取る」と「何か思いついたらメモを取る」という本当に僅かな違いが、その後の明暗を分けることがある。

私の周囲の “本当にデキる者たち” は必要に応じて、きちんとメモを取ることが出来る。しかし私の場合、情けない話ではあるけれども、そのようなことが出来ない。つい記憶力に頼ってしまう。だから使用する筆記具やメモ用紙で、アウトプット(成果)が変わってしまうのだ。

ヒツジ執事のように器の小さい小心者は、高級ボールペンを持つと、無意識に高級ボールペンを持つ者にふさわしい行動(?)をしようとするらしい。

それが僅かな違いを生み、その僅かな違いが “大きなアウトプット(成果)の違い” となって表れてしまうようだ。

映画で使われる高級品

さてヒツジ執事は雰囲気に影響されやすい者だけれども、普通の人々にしても、雰囲気の影響から完全に無関係ではいられない。

例えば映画ダヴィンチ・コードでは、名探偵役のロバート・ラングドン教授(トムハンクス)は、モレスキン手帳とファーバーカステル伯爵コレクションを使っていた。

TVドラマのガリレオでも、福山雅治の演じる湯川学教授がファーバーカステル伯爵コレクションを使用していた。

ただし現実社会では、私の知る大学教授(本当にデキる者たち)たちは、全員が事務用ボールペンを利用している。

大学教授の振る舞いをフィクションで忠実に再現したいのならば、わざわざ上記のような高級・高額な文房具を使用する必要はない。そこを敢えて使用しているということは、観客が期待しているといった事情があるということではないだろうか。

そうやって考えると、人間という存在は大なり小なり、”高級” “仕事ができる” といったようなイメージの影響を受けてしまうのかもしれない。

まとめ

こうやって考えてみると、もし思い切ってブランドもののボールペンを使用するならば、アベンチュラを使うよりもタウンゼントやニューセンチュリー2、またはファーバーカステルやモンブランといった本命を使った方が効果的であるような気がする。

ちなみに2万円を超えるのでモンブランのマイスター・シュテュックを購入できないとコメントする人もいたが、ヒツジ執事のマイスターシュテックは中古品購入なので、1万円以下で購入したものだったりする。

これが高級ボールペンと呼ばれるものの “正体” なのかもしれない。

あなたが自分自身に自信のある方ならば問題はないが、私のような者ならば、道具に頼るということを考えるのも一案かもしれない。

投じる費用以上の効果があるならば、購入して損はないかと思う。