モンブラン

モンブランのマイスターシュテュックがNo.1ボールペンの理由

モンブランのマイスターシュテュックを6本持っています。30年選手もいるので、長所も短所も知り尽くしているつもりです。

私自身は15年程度の付き合いですけど、ボールペンに詳しくない人から相談された場合、予算に問題なければマイスターシュテュックをオススメしています。

当たり前のことかもしれませんけど、本日はマイスター・シュテュックがどうしてNo.1になるのかを語ることにしましょう。

ちなみに私は高級ボールペンと呼ばれるものは50本以上を試用して、その上での結論です。なお購入に関しては、直営店や家電量販店(正規販売代理店)をオススメしています。(ただし最近は訪問しておらず、近況がどうなっているか分かりませんけど)

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私は高級品は苦手な庶民ですが、筆記するのが仕事のような面もあり、筆記具とメガネだけは徹底的にこだわっています。それで最近ではせっかくなので、水性インク(ゲルインク)を装着してみたりもしています。

(実は昔、ドイツの水性インクを購入してみた経験もあります)

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ちなみにジェットストリームの0.28mmも試してみましたが、個人的にはマイスターシュテュックとの相性は今一つという感想です。

それでは長くなってしまいましたが、No.1である長所や短所の説明を始めることにします。

総合評価でNo.1

まず最初に断っておくと、数多の油性ボールペンが存在するように、マイスターシュテュックが全てにおいて最高評価だということはありません。

例えばコスパ(コストパフォーマンス)で見ると、パーカーのエントリーモデルあたりが一番となるかもしれません。ボディ(軸)がお手頃価格で、さらに替え芯(リフィル)も豊富な選択肢があります。

クロスの純正芯がAmazon Janapからセット販売されていない問題がなければ、クロス入門用ボールペンのアベンチュラは、マイスターシュテュックに匹敵する存在だと感心しています。

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また書き易さで見ると、モンブランのスターウォーカー(つまり太軸ボールペン)の方が良いです。私もスターウォーカーは3本持っています。会社では幹部が使っている者がいるし、病院でもお医者さんが使っていました。

さらに書いている楽しさでいうと、ファーバーカステルの伯爵コレクションの方が楽しいです。あの槍のようなデザインは、見ているだけでも楽しいです。

しかしこれらは優れている部分を強調するため、何かを犠牲にしている部分があるとも言えます。

マイスターシュテュックには、筆記具として欠点といえるような箇所がありません。デザインは賛否両論あるでしょうけれども、三重環とホワイトスターで “モンブランであること” によって補っています。

敢えて言い切ってしまえば「恐ろしくソツのない優等生」が、モンブランのマイスターシュテュックだということです。

大変良い書き心地

持ちやすさはピカ一

モンブランの公式サイトを参照すると分かりますが、マイスター・シュテュックにはル・グラン(大)、クラシック(中)、モーツァルト(小)の3種類が存在します。

最も流通しているのはクラッシック(中)であり、殆どの人はこれを利用しています。

中古品を扱っているサイトやオークションを覗いてみても、出回っているマイスター・シュテュック油性ボールペンの大半が、クラッシックであることが分かります。

これは実際に手に取ってみると分かるのですが、クラッシックは太さと長さと重心が、万人受けするように設計されています。

我が家のお嬢様は21世紀生まれですが、基本的に四色ボールペン利用者です。そしてル・グラン(全長147mm)相当のクロス・アベンチュラでさえ快適に使いこなしています。

またヒツジ執事も類似品(2色ボールペン+シャープペンシル)を保有していますが、これもル・グラン相当になります。

そういった訳で、主力の “クラッシック” はバランスを保った範囲内でコンパクトなサイズであり、重量も23gと軽いです。本当に持ちやすくて、自然な感じです。

ちなみに数百万円の買い物をした時の契約で、営業さんがサイン用にル・グランを貸して下さりました。アベンチュラよりも1サイズ大きな感じでしたけど、軽さのおかげで恐ろしく書きやすかったです。

たとえば本日のように雪がちらほらと降るような天候の屋外でも、普通に持つことが出来ました。クロスのクラッシックセンチュリーのクロームのように細軸&無加工金属だと、そうは行きません。指先が滑ってしまうので、どこでもクロームを使いたければセロテープを巻き付けるなど、滑り止め対策が必要になってしまいます。

(ただしその代わりに、クロームはお手頃価格なので嬉しかったりします)

動かしやすいペン先

上記のようにマイスター・シュテュックはコンパクトで軽いため、容易にペン先を動かすことが出来ます。

そしてクロスのクラシックセンチュリーと違ってボディ(軸)の太さは十分にあるので、ペン先を細かく動かすことが簡単です。

おかげでモレスキン手帳のポケットサイズに、小さな文字を長時間書き込んでいても、全く疲れるということがありません。本日の電車の中でも、快適に書き込むことが出来ました。

紙との相性

逆に表現すると、「Pixや廃盤になったジェネレーション(19g)と比べると、重量は23gもある」です。軽いといっても、軽過ぎるということはありません。

書き込む紙との相性はインクも大きく影響しますが、このバランスの取れた重量のおかげで、紙質の影響が最小限となるように工夫されています。

もちろんモンブランのスターウォーカのような、もっと重量のある太軸には及びません。しかし文句なく及第点を与えることが出来ます。どんな紙でも、サラサラとペンを動かすことが出来るのです。

なおスターウォーカーは約30gでモンブランの149万年筆相当の重さですけど、さすがに油性ボールペンの粘性のために丸一日の筆記生活は困難です。腕が重くなります。

やはり「適度な軸径と軽さは正義」といったところでしょうか。

またマイスターシュテュックの真に恐ろしいのは、「ボールペンの適正な筆記角度の60-90度でなくても大丈夫」という点です。鉛筆や万年筆のような角度でも、平気で書き込むことが出来るのです。

(ちなみに調整次第ですけど、鉛筆や万年筆派50度くらいの浅めの角度が適正角度となります)

これはモンブランが誇るジャイアントリフィルという純正芯のおかげです。ボールペン軸だけでいうとアウロラのタレンタムやオプティマの方がボールペン利用者向けですけど、インクまでも合わせた「総合点」で勝てないのです。

繰り返しになりますけど、「どんな姿勢でも、どんな紙でも、どれだけ長い時間でも持続利用OK!」というソツのなさが、マイスターシュテュックのNo.1である所以なのです。

私がマイスターシュテュックを15年近くも使っているのは、筆記具のペン先を寝かせるクセがあり、それに当時から対応できた筆記具がモンブランだけだったからです。

無難であること

多くの類似品が存在

さて類似品というと怒られるかもしれませんが、クロスのアベンチュラはマイスター・シュテュックとの共通点が多いです。

そしてさらに、百均でもソックリさんが販売されています。驚くほど似ています。

もちろん有名ブランドという点はありますが、十分なブランド力のあるクロスでさえ、似たようなアベンチュラ・ボールペンを商品化しています。それだけ、ユーザに受け入れられているからだとも思えます。

言い方を変えると、マイスターシュテュックは万人受けするデザインだということです。「お手本」にされてることに関しては、光栄だとも言えるかもしれません。

ちなみに冒頭画像にはボールペンが7本ありますけど、1本はマイスターシュテュックではありません。良く見ると本体にネームのように台湾メーカーの名前が記載されています。

私の義父はモンブランの細軸の万年筆ユーザーでしたけど、マイスターシュテュックは趣味で無かったようです。そのせいか、このパーカー互換芯を利用する「そっくりさん」を使っていました。

消せるホワイトスター

さてこれだけ類似品が存在すると、嬉しいこともあります。

「逆転の発想」で、ホワイトスターを見えなく加工してしまうと、モンブランだと識別することは困難になります。

例えば下記のマッキーProのような特殊マジックを使えば、ホワイトスターを塗り潰すことが出来ます。(ただしマッキーProでさえ時間経過と共に徐々に塗装が落ちてしまうので、時々は再塗装が必要となります。黒マニキュアだと確実ですけど、何かの理由でホワイトスターを復活させたい時に苦労します)

そしてスターウォーカーを紹介した時とは異なり、マイスター・シュテュックはホワイトスター無しでも、見栄えが良いです。

「マイスター・シュテュックのホワイトスターは派手に感じるビジネス場面がある」とコメントするブログ記事も存在します。しかしそういう場面の多い方でも、ホワイトスターを消して使うことが出来ます。(そういえばお嬢様も、黒色のビニルテープでモンブラン万年筆(義父の形見)のホワイトスターを隠しています)

私も会社業務ではない特務で某所へ赴いた時、モンブランを胸ポケットから外した方が良いと指摘されたことがあります。この技は、そういう場面で役立ってくれます。

そうそう、私がマイスターシュテュックを何本も所有しているのは、後端がダイヤモンドだとか、ウルトラブラックでマイスターシュテュックと分かりにくい軸も欲しかったからです。

それに黒マニキュアでホワイトスターを塗り潰した時、復活させる手間が面倒です。それで1本追加購入と相成った訳です。(こうやって、徐々にマイスターシュテュックが増殖していった)

昔はザ・筆記具だった

2000年になって筆記具以外のビジネスに注力するようになったモンブランですが、昔は筆記具メーカーの筆頭という位置付けでした。

先の義父は高校教師でしたが、モンブランの万年筆は何本も所有していました。それが孫(お嬢様)へと受け継がれた訳です。

モンブランの万年筆を使っている作家さんも大勢いました。数え上げれば、キリがない程です。

そうった訳で、今でも年配の方々を中心に、モンブランは筆記具として根強い人気を誇っています。

そんな訳で、今でも営業さんにとってモンブランは定番のボールペンだと言えます。私がモンブランを使い始めたのも、昔は営業さんと一緒にお客様訪問することがあったことが発端です。

ただし今では工場勤務となり、新品でピカピカのマイスターシュテュックを持ち歩く必要がなくなりました。それで、くたびれて安くなった中古品を入手して使用している訳です。

(これが2本目のマイスターシュテュックでした。当時は予算なくて、プラチナラインは入手できませんでした。で、後日改めて3本目の購入に相成ったという訳です。しかしまさか、1989年製造の特別品だったとは知らなかったです)

使い勝手が大変良い

マイスター・シュテュックは、その手頃なサイズと形状のおかげで、ポケットから簡単に出し入れすることが出来ます。

お嬢様の知人の御母堂がマイスター・シュテュックをお持ちですが、先日はメモが必要になった時に、さっとポケットからお出しになりました。そしてサラサラッ!とテーブルの上に置かれたA4用紙に、書き込みを始めました。その自然な動作には、私も思わず感動しました。

そういえばスターウォーカーを購入したモンブラン横浜そごう店の店員さんも、スーツのポケットから “スッ” と自然にマイスター・シュテックを取り出し、購入手続きの書類に記載していました。

また、この記事のように、豊富な替え芯(リフィル)を選択することも可能になっています。

その絶妙なサイズや重量・デザイン・外観などが組み合って、使い勝手は大変に良いと言えます。

戦う筆記具

シンプルなデザイン

ヒツジ執事は、ファーバーカステルがお気に入りです。伯爵コレクションでモレスキン手帳に考え事を書き込んでいると、心が落ち着きます。ゆったりとした気持ちで、いろいろなことを考えることが出来ます。

しかしこれは逆にいうと、ある意味で「緊張感がない」とも言えます。

その点でモンブラン、特にマイスター・シュテュックは「中性的」です。趣味的な要素が少ないので、システム手帳や綴じ手帳との相性はバツグンです。モレスキン手帳にしても、ビジネスでの打ち合わせメモなどはバリバリと書き込む気になれます。

クロスでもタウンゼントあたりになると、そのシンプルさや筆記具としての使い心地もあって、モンブランと同様に「中性的」な雰囲気を持っています。

なおモンブランの場合はシンプル過ぎない程度に装飾のあるデザインです。この適度なシンプルさが、「ソツのない優等生」といった雰囲気を醸し出すのに貢献しています。

ビジネスマンが多用

やはり会社でモンブランやクロスを見かけるように、現在のモンブランというと「実ビジネス向け」という色彩が強いです。

また、ほぼ日手帳で有名な糸井重里氏も、モンブランのシャープペンシルを使用しているとのことです。

糸井重里に聞く/クリエイターのメモの取り方
書くと言う面白き行為

職場ではカランダッシュを使用している先輩もいますが、仕事ぶりを拝見していると「趣味は文房具」という趣があります。そういう部分が少ないのが、モンブランという筆記具なのかもしれません。

まとめ

さてマイスター・シュテュックがどのようなボールペンなのか、何となくでも分かって頂けたでしょうか。

昔お世話になったナカザワ文具センターさんの「小日向京のひねもす文具箱」でも、マイスターシュテュックは、「外観、書き味、いずれも極上。」と評価されています。

私は実際にマイスター・シュテックをYシャツの胸ポケットに刺した生活を送っていますが、「何かするためのツール」として、武士が刀を身に付けているような感じです。

貧しくとも刀には手を抜かないというのが武士の誇りでしたが、私が高価なボールペンを次々と試したのも、似たようなものかもしれません。(言い訳)

ともかくマイスター・シュテックは相応のお値段ですが、非常に優秀でバランスの取れた筆記具です。いつでも、どこでも、どんな用途でも、高いパフォーマンスを発揮してくれます。

またホワイトスターさえ隠せば目立たない存在となり、子供の学園祭のように人目の多い場所であっても、躊躇なく利用することが出来ます。

それが3か月ぶりにファーバーカステルに代えて、かつてのようにマイスター・シュテックの2本目をジャケットのポケット携行して外出した理由です。

おそらく今後も、少なくとも慎重を期す必要のある場合には、マイスター・シュテュックの出番となることでしょう。

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