モンブラン

モンブランが正式保証している4C芯を利用可能なPIX油性ボールペン

こんにちは、ヒツジ執事です。

かつてモンブランのボールペン替え芯(リフィル)として、JETSTREAMの4C芯を利用する方法を紹介しました。

モンブランの替え芯は純正芯がオトクだけど、ジェットストリームも可能今までモンブラン油性ボールペンで4C芯リフィルアダプターを利用するには飽き足らず、パーカー互換芯(G2芯)のジェットストリームやデフィ向...

残念ながら今回はそういった話ではありません。1970年代に販売されていたモンブラン “Pix-O-mat” ボールペンの使い勝手に関する体験談です。

Mikanお嬢様、ホラー小説に怯える

最近のMikanお嬢様は読む本に困るようになり、先日はゴーストハントという小説を読みました。内容は面白かったそうですが、先日急に怖くなって、一人で寝ることが出来ないと私のところへやって来ました。

この時には亡父の形見となった、クロスの銀ラメ製ボールペンを渡して一件落着しました。銀の弾丸ではありませんが、枕元に置くことにより、亡父が守ってくれるという想いもあって熟睡出来たそうです。

その時にふと思い出したのが、Mikanお嬢様が保育園児だった頃に他界した義理父の筆記具です。その中に定番とも言えるクロスのクラッシック・センチュリーもあったので、こちらの方が紛失されてもダメージが小さいかと思い、義理母のところで頂戴に参上しました。

(義父は漢文の高校教師だったせいか、筆記具は豊富に持っていました。もちろんクラッシック・センチュリーは筆記具類の中では、もっともお手軽価格な筆記具でした)

偶然持ち帰った “Pix-O-mat”

ちょっとだけ立ち寄っただけなので十分にチェック出来ませんでしたが、お目当てにクラッシック・センチュリーと同じ筆立てに収納されていたのが、今回の対象である “Pix-O-mat” です。

たまたまモンブランマークがある上に、保存状態が良さそうだったので持ち帰らせて頂くことにしました。冒頭画像のように、昔ながらのシンプルなデザインのボールペンです。実際はステンレスですが、”銀っぽく見える” という点がポイントでした。

で、よくよく触ってみると、なんとノック式のボールペンであると分かりました。おまけにどうやら、多色ボールペンのようです。思わず興味を惹かれて、Google検索をかけてみました。

その結果判明したので、確実とは言い切れませんが、これは1970年代に販売された “刻印ナシ” のPix-O-matというボールペンであるということでした。

文具ライターの小日向京さんのブログで過去のPixはノック式ボールペンだったことは承知していましたが、まさか身近なところに存在していたとは全く気付きませんでした。

ロシアンルーレットでなくて一安心

さてこの “Pix-O-mat” ですが、なかなか面白い構造をしています。ブラック、レッド、ブルー、グリーンの四色ボールペンなのですが、普通の多色ボールペンのように各色用のノッチが存在しないのです。

本体を捩じることによってキャップ部分を取り外し、中身を拝むことが出来ました。それを見る限りでは、たしかに四色ボールペンでした。分解して初めて、「そういやモンブランには4C芯のボールペンも存在したな」と思い出した次第です。

それにしても悩んだのは、「どうやって色を切り替えるか」でした。とりあえずノックすると芯が出て来るのですが、それだけでは普通の「単色ノック式ボールペン」です。

これは数分試してみて、ようやくノック機構が分かって来ました。なんと “各色が表示されている窓らしき部分の角部分だけ” をノックするのです。ブラック窓のある端だけに指を引っかけてノックすると、ブラックの芯が出るのです。

正直、よくまあこのような機構を思いつき、それを実際に製品化したものだと感心します。さすがはモンブランといったところでしょうか。

手に持った感じも、悪くないです。金属製である上に細身の軸なので、モンブランとしては若干重い感じがします。ただしファーバーカステルやクロス銀ラメボールペンのように「重いっ!」という程ではありません。

少し書くと重さにも慣れてしまうので、なんとなくジェネレーションやクルーズコレクションや、まさに最新型のPIXシリーズに近いイメージです。万年筆のマイスター・シュテュックなどと比較すると「淡泊であっさり」と感じるかもしれませんが、個人的には結構気に入った使い心地だったりします。

ただし長時間の利用は、あまり想定されていないようです。ペン先の替え芯(リフィル)の “遊び” (隙間)は、ジャイアントリフィルを使用するボールペンとは比べ物になりません。私は透明マニキュアでガタ付かないように調整してしまったので良いですが、そうでないと気にする人もいるかもしれません。

また義父のPIX-O-matですが、Mikanお嬢様が力任せに操作していたら、なぜかレッドは反対側を押さないと芯が出ないようになってしまいました。ここら辺は、複雑な機構だけあって繊細なようです。

ただし少々不具合が生じてしまいましたが、地道に端を押す部分を移動させていけば、四色全てを出すことが出来ます。どの部分を押すと何色が出るのかはハッキリしており、慣れてしまえば全く問題ありません。

実用性は十分にあるかと思います。

そういえば本品のロゴも実用的というか、「MONT」「BLANC」「GERMANY」とMSゴシックのような字体で縦三行に印字されているだけです。いかにも実用性を重視したような雰囲気が強いような気がします。

クリップ部分も当たり前のようなデザインだし、ホワイトスターが付いていなければ、誰もモンブランのボールペンだとは分からないような気がします。

さすがインクもモンブラン

それにしても長年使われていなかったと思うのですが、ボールペンのインクに問題なかったことには驚きました。ブラックやレッドは使い切られていたので分かりませんが、ブルーやグリーンが普通に書くことが出来ました。

油性ボールペンのインク寿命は10年程度と聞いた記憶がありますが、いつものモンブランの書き心地に近いことには感心させられました。

最近はブラックだけでなくてレッドやグリーンを使う機会も多いので、マイスター・シュテュックに加えてYシャツの胸ポケットに収納して、暫く持ち歩いてみたいと思っています。

まとめ(紛失が恐い)

今回は珍しいボールペンを手に入れてしまいました。

今でも中古品が出回っているようですが、正直言って自腹で購入する気にはなれません。モンブランのことだから親切に修理してくれると思いますが、こまめな手入れが必要になりそうな気がします。

逆に「どうせ一本持つならば、二本もってメンテナンスに気を配っても苦労は変わらない」という考え方もアリかもしれません。しかし今は、ブログを書くだけでも精一杯の状況です。

おまけにお金を出せば手に入るものでもありませんし、ダイヤモンド付きスタープラチナよりも紛失が恐いです。

とはいえ、モンブランが正式に4C芯の利用を保証しているボールペンです。不具合さえなければ、運用コストはオトクになります。おまけに何と言っても、「四色ボールペン」です。

贅沢な悩みですが、このPIX-O-matも含めてどのように筆記具を運用したものか、しばらく考え込むことになりそうです。

それでは、また。