湯川学

【筆記具の贈り物】ガリレオ湯川学はファーバーカステルのボールペン


<< Amazonで見る >>
<< 楽天で見る >>

クリスマスシーズンが近づいて来た。小学校四年生の我が子はサンタクロースの存在に関しては疑問を持ち始めたようだけれども、「ただでプレゼントを貰えることが重要」と発言して、深く考えるつもりはないらしい。賢明な判断だと思う。

ところでクリスマスで思い出すのは、ガリレオTVドラマのシーズン1の最終回で、湯川学先生が時限爆弾を解体する場面である。その時の湯川先生は、ジャケットからファーバーカステル伯爵コレクションのアネロ(エボニー軸)油性ボールペンを取り出して使用していた。使う前に軸の後端を捻った点と、その後端の形状から伯爵コレクションであることは間違いない。(ただし本当に文房具店さんたちのコメント通り、アネロのエボニー(黒檀)軸であるかは分からない)

今回は、湯川先生と全く同じ、つまりファーバーカステル伯爵コレクションのアネロ(エボニー軸)油性ボールペンを入手したので、その使い勝手をレビューしてみたい。

ちなみに福山雅治の演じるガリレオ湯川学准教授だが、他のシーンでもファーバーカステル伯爵コレクション(クラッシックコレクション)を利用していることが分かる。文房具屋さんたちによるとファーバーカステルのローラーボールペンも使用しているらしいが、この画像から推測する限りでは、別な筆記具を利用している気がする。

さて肝心のファーバーカステル伯爵コレクションだけれども、実は「筆記具としてバランスが今一つ」という評価を耳にすることがあった。それで天下のファーバーカステルともあろう老舗が、一体どういう商品を作り上げたのか気になって、つい悪い癖が出て自ら購入してしまった次第だ。

結論からいうと、全く後悔していない。それどころかミーハー心を満たしてくれる点を除いても、文房具としての性能に大満足している。さすがは六角形鉛筆を考案したファーバーカステルといったところだろうか。

まず確かに小学生が鉛筆を使っている時のように、ペン先を持って書く人には向いていない。これだけ細い軸なのに、私が所有している筆記具の中ではダントツの重さ(33g)である。だからペンを持つ場所が重要となる。しかし私は学生時代に万年筆を使っていたせいか、先端部分を持って書く習慣はない。別に私でなくても、敢えてペン先を持って書く習慣がなければ、全く問題ない範囲だと思う。

そしてこの33gというズッシリとした重さが、書きやすさを生み出してくれる。リフィールも適度な柔らかさで申し分ない。それにこの伯爵コレクションはパーカータイプの芯なので、多くの他社製品を流用できる。三菱ジェットストリームの替え芯も販売されている。コストパフォーマンスの点では最強と言えるかもしれない。

また下記の画像のように、替え芯アダプターも存在する。4Cタイプならば、いつものようにペン先に透明マニュキュアを塗るか、セロハンテープの切れ端を貼り付けることでピッタリとボールペンの穴とペン先を合わせることが出来る。

ちなみに加圧式で有名な三菱パワータンク替え芯を利用することも可能だ。ただしこれを実現するには、ペン先の内部にあるバネを交換する必要がある。このバネがチェスの駒のような形状で、「ファーバーカステルはここまで拘っているのか!」と感心させられた。

それはともかく三菱パワータンクが使えるというのはすごい。普通の替え芯では横向きや上向きでは書けないけれども、加圧式タンクの三菱パワータンクならば大丈夫なのだ。宇宙の無重力空間でも、鉛筆やシャープペンシルのように書くことが出来る。この重たい槍のようなペンに三菱パワータンクという組み合わせは、人によっては無敵の書き心地を実現してくれるかもしれない。

私は筆記具というのは実は書き心地などよりも、どれだけその筆記具に思い入れを持つことが出来るかが重要だという考えを持っているが、それでも書き心地が良い方が望ましいのは確かだ。Yシャツのポケットに収めるには重過ぎるので机の上に置きっぱなしにして使うことになるかと思うが、思わず筆箱を用意して持ち歩きたくようなボールペンである。特に万年筆に慣れた方には、伯爵コレクション(クラッシックコレクション)はオススメの一品になるかと思う。

そして謎解き

ところで不思議に感じるのは、どうして福山雅治の演じるガリレオ湯川学先生がファーバーカステル伯爵コレクションの、それもアネロ(エボニー軸)ボールペンを使っているのかという点である。これは小道具スタッフが用意したものを、そのまま使っているだけなのだろうか?

仮説は実証しなければ事実にならないが、どうも私には単なる偶然ではないような気がしている。まず彼の使っているメガネは、当初はクロニック(Chronic)CH046-3という木製フレームのツーポイント・メガネだった。そしてエボニー(黒檀)はギターなどの楽器で利用されることがある。最新作「沈黙のパレード」では、湯川学はギターを弾くこともできることが披露された。そう考えると、実に彼にふさわしい筆記具だと思えないだろうか。

ちなみに私の知人には大学教授が多いが、皆さん仕事で使う筆記具は、普通の油性ボールペンである。私が高級ボールペンを見かけるのは、お店の店員さんが客にサインを求める時くらいである。あとは会社で事業主管がモンブランのスターウォーカーを使っているのを見かけた程度だ。だから別に日常的に使って悪いことはないが、わざわざ大学教授が日常的に高級な文房具を使う必要はないかと思う。もしあるとしたら、何かの記念でプレゼントされたものを使う時ではないだろうか。

まあ私の義父は高校教師だったけれども、細身のモンブランの万年筆や、パイロットの万年筆などを何本も保有していた。親の形見というパターンもあるかもしれない。しかし出来れば私は音楽関係説に期待している。誰から記念にプレゼントされたファーバーカステル伯爵コレクションのアネロ(エボニー軸)ボールペンを、いつも大切に利用しているという設定だったら、彼らしくて大変に嬉しいと考えている。

<< Amazonで見る >>
<< 楽天で見る >>