月日が経つのは早いもので、そろそろ本サイトを開設して1年が過ぎようとしています。
最近は雑記ブログと化しつつあるため、独自ドメインでWordPress新サイトを立ち上げました。
今回は独自ドメインでWordPressインストール後に、サブディレクトリ構築テストなどをやって手間取りました。
そろそろお嬢様にも活躍して頂くこともあるでしょうから、基本的な作業項目をメモしておくことにします。
(なお本記事はWordPressサイトの設計方法だけで、詳細な設定方法や構築作業は説明しません。それらは幾らでも良サイトが簡易検索でヒットしますので)
WordPress簡易インストールの利用
WordPressは数多くのサイトで使用されている人気ソフトであり、レンタルサーバ業者がWordPress簡易インストール環境も提供してくれています。
最近はAWSなどのクラウドも利用可能です。しかしWordPress簡易インストール環境も付属しているレンタルサーバ利用が、安くてお手軽です。
私は友人Aと同じく、メーリングリスト運営などで “さくらインターネット” を数年前から使用中です。Xサーバ、ロリポップなども存在しますが、WordPressサイトも引き続きお世話になることにしました。
ちなみに “さくらインターネット” では、現在では新コントロールパネルが提供されています。これを利用すると、WordPressインストール後にURLデータを書き換えずに済みます。
他のレンタルサーバ業者さんでも同じでしょうけど、ますます使いやすくなっていますね。新コントロール管理パネルと使ったら、あっさりと常時SSL設定(https)まで行きました。
サブディレクトリでWordPressを作成する作業も、最初から常時SSLで作成できました。WebアプリケーションファイアウォールをONした状態でインストールしたのですが、これも問題無かったです。
(インストールして数日後には、さっそく攻撃を受けています。こういうご時世だと、大変に助かります)
新コントロール管理パネルを使い、最初からセキュティを確保して作業してOK!
セキュリティの設定
WordPressをインストールしたら、真っ先に実施するのはセキュリティの確保です。先ほどの通り、敵は待ってくれません。
やることは大きく二つで、「ツールのインストール/設定」と「ソフトウェアを最新状態に保つこと」です。
なんだか大層なことのように聞こえますが、レンタルサーバ業者さんがWordPress向けにツール提供や設定紹介しています。それをキチンと読んで、作業すれば良いです。
ちなみに “さくら” の場合は、Google検索で「WordPress」「セキュリティ」「sakura.ad.jp」と叩いたら、アッサリと説明ページがヒットしました。
本当は全ての「お知らせ」に目を通すのが望ましいですが、消費税とかサーバ障害情報まで目を通すのは大変です。重要なことは「まとめ記事」にしてくれているので、それらだけは目を通しておくようにしましょう。
なお昔から取り扱いが大変なのはコメント受付ですが、私はコメント欄を非公開に設定してます。WordPressダッシュボードで、「設定」→「ディスカッション」を選択します。
そこで「投稿のデフォルト設定」部分のチェックボックスを、全て外してしまうのです。コメント受付はNGとなりますが、かなり安心できるようになります。
それからレンタルサーバ業者の指示に従って、ログイン画面のURLなどを変更します。これは間違うとアクセス不可となるので、最初のうちに実施しておくのが良いでしょう。
なおセキュリティ設定が終わったら、htaccessを書き換えて常時SSL表示になるように「リダイレクト設定」します。自分だけではなく、アクセスする方々の安全も確保することが望ましいです。
まずはセキュリティ確保!
テーマとサイト型/ブログ型
さてセキュリティが確保できたら、お次はWordPressサイトの基本設定です。これはダッシュボードの「外観」→「テーマ」で選択します。これは有償/無償で提供されているテーマも存在しており、そちらを使う人も多いです。
当サイトでは有償テーマの “JIN” を利用させて頂いてます。デザイン性も良いし、SEOにも強い(データ構造が検索エンジン/アクセスユーザに分かりやすい)と評判です。
他の有償テーマとしては、SANGOなども評判が高いです。無償でも、優れたテーマが存在します。
ところで初心者が悩むのが、「サイト型」か「ブログ型」のどちらを選択するかです。サイト型というのは企業ホームページのように、階層構造を前提としています。
トップページには、サイトが扱っている分野ごとに「まとめ記事」などを貼り付けます。ユーザがサイトを訪問した際に、どこに何のデータがあるかが直観的で分かりやすいです。
一方で「ブログ型」は、最新記事から表示するスタイルです。そもそもインターネットで「記事」という概念を持つのは、ブログかニュース程度です。
つまり “Webログ” ことブログは、特殊なのです。そのブログというか、ニュースのために開発されたのが “WordPress” なのです。(「プレス」というくらいですから)
だからJINもそうですが、大抵のテーマはブログ型が本来のスタイルなのです。「サイト型」も、選択可能だという訳です。
どうしてもブログ型だと、データ構造が複雑になりがちです。特に記事数が増えた時に、関連情報を探すのが大変になってしまいます。検索エンジンもユーザーも苦労します。
そこで最近はブログ型でWebサイトを運営開始し、記事数が増えたらサイト型へ変更するところが増えています。何しろ最初から完成形で公開するのは、個人には敷居が高過ぎますので。
ちなみに当サイトはブログ型で始まり、途中でブログ型に変更しました。そして数か月様子を見た後に、再びブログ型へ戻りました。

どうして元に戻したかというと、「サイト型には目新しさが感じられない」からです。一見すると画像が多く、階層構造にもなっており、オシャンティーに見えます。
しかし… それだけです。ユーザーが慣れてくると、ヘッダー部分のカテゴリーや、ピックアップ記事やコンテンツ・マガジンの方が使いやすくなります。
おまけにWebサイト型だと、本来は “What’s New!” が必要になります。そうしないと、常連さんに飽きられてしまいます。
ここら辺は人それぞれで状況が異なるのですが、私は「迷ったらブログ型」をオススメしています。特にJINは、ピックアップ記事やコンテンツ・マガジンに優れます。
それよりも私が最近やろうとしているのは、新サイトの構築です。記事修正つまり「リライト」が大切という人もいますが、どうしても過去記事に引き摺られてしまいます。
それよりはいっそ、大きく手間はかかりますが、新サイト構築の方が検索訪問ユーザーには優しいでしょう。無理に分厚い本から重要なところだけ抜き出すよりも、薄い本にした方が分かりやすいです。
サイト型/ブログ型は慎重に
サイト高速化も忘れずに
それから初心者が忘れがちなのですが、重過ぎるWebサイトは問題です。ユーザーが電車の中から、スマホでアクセスすることが面倒になります。

ここで紹介しているように “Google Page Speed Insights” で測定して、モバイルスコア50以上は欲しいところです。
当サイトはJINマニュアルを参考に、プラグインは最低限に絞ってあります。JINマニュアルの推奨以外で導入しているプラグインは、商品紹介用のRinker程度です。
有名な “カエレバ” も悪くないと思いますが、何やら勉強が必要そうです。その点、Rinkerは簡単に導入できます。おまけにYahoo!も、バリューコマース経由で設定できます。とにかく便利です。
そしてテキストデータ圧縮をし、さらにWordPress高速化として「リビジョン2世代管理(古いバージョンの記事は破棄)」を導入しています。ちなみにプラグインを最低限に絞るために、このリビジョン管理は ”wp-config.php” ファイルを直接編集しています。
それからアイコン使用も控え、「外観」→「カスタマイズ」→「その他」で、「fontawesomeファイルを読み込まない」をチェックしています。それだけでも相当スコアが上がります。
(そうは言っても、本エントリの “ポイント” カードの円の中にマークが無いのは、fontawesome を読み込まない設定とした為です。「若干の見栄えよりも速度重視」ですっ!)
そういえば昨今はプロフィール情報も重要だと言われていますが、ここは特に手を入れていません。プロフィール固定ページを作成し、サイト運営者のプロフィールからリンクを貼っている程度です。
それから「お問い合わせ」なども、免責事項のページへリンクを貼っている程度です。”Amazonアソシエイト参加サイト” という記述も、「外観」→「カスタマイズ」→「フッター」で、”免責事項” に記述追加して済ませています。
- WordPressのリビジョン管理数は2つに減らす
- htaccessにテキスト圧縮の指示を書き込む
- JIN公式推奨のプラグインのみを導入
- 画像データは “760 x 428” 以下に
- プロフィールや問い合わせ先は共用で
Page Speed Insightsでモバイルスコア50以上を確保
まとめ(参考書も活用)
初心者向けの「WordPressインストール時の基本設定」は以上です。
- レンタルサーバ業者の説明に従う
- セキュリティ対応を真っ先に
- テーマとサイト型/ブログ型を決める
- ツール利用した高速化チェックも重要
あとは市販の参考書も有用です。
書名に Google Adsense と付いていますが、10年先まで利用されるWebというコンセプトで書かれています。ぜひ一読し、どのようなユーザーにどのような専門情報を届けるかを明確化すると良いでしょう。
本記事が、少しでも皆さんのお役に立つと幸いです。
それでは今回は、この辺で。
ではまた。
P.S.
JINではTwitter用向けに独自アイコンを提供しています。基本はfontawesomeアイコンなのですが、それが使用できない場合に表示される仕掛けになっています。
もしTwitterアイコン表示でトラブルに遭遇したら、fontawesomeを使わないようにするのも一案かもしれません。(これもJINマニュアル(サイト型Web)に記載されています)