生活

仕事中はボールペンを3本持ち歩いていた「伝説のコンシェルジェ」の話

さて別ブログで、仕事中にボールペン3本を持ち歩いていた「伝説のコンシェルジェ」こと前田佳子さんを紹介させて頂きました。

前田さんは東急グループホテルからヒルトンに転職し、さらにリッツ・カールトンで大活躍した後に東京ベイコート倶楽部へ移られた方です。

そちらの記事で紹介させて頂いたように、そのうちの1本はモンブラン・ポエムでした。これはホテルのお客様にお貸しするためのボールペンなのだそうです。さすがは伝説のコンシェルジェさんです。お目が高いです。

今回は、そんな彼女のボールペンに関する逸話を紹介させて頂きたいと思います。

モンブラン・ボエムとは?

そもそもモンブランのボエムとは、全長が113mmしかありません。アウロラ・オプティマが短めだと思ったので、原寸大の画像とを比較してみました。軸径は最大13mmなので同等ですけど、やはり全長が短いです。

チャンネルDaysさんでも購入レポートが紹介されていますが、購入者は女性です。ネットの購入者レビューを調べてみても、女性利用者が圧倒的に多いです。

・沖縄でモンブランのボールペン(碧石付)を買ってきました。

ただしサイン程度ならば全く問題は無いでしょうし、逆にクロスのタウンゼントを長過ぎると感じるヒツジ執事には、ちょうど良い大きさかもしれません。

ちなみに替え芯(リフィル)は、一般的なモンブランと同じく “ジャイアント・リフィル” が使われています。したがって替え芯だけでも書くことのできる文具ライター小日向京さんなどは、ボエムを快適にお使い頂けるかもしれません。

もちろん男性でも利用者は存在しており、1974年生まれのlove-montblancさんは、ボエムを2本お持ちだそうです。

・モンブラン製品はカッコいいと思う。

重さも21gであり、23gのマイスター・シュテュックよりも軽いです。胸ポケットに刺しておくには、格好の1本かもしれません。

3週間もボールペンを探す

さてボエムの話ではありませんが、前田佳子さんはホテルの宿泊客が紛失したボールペンを探したことがあるのだそうです。

林田正光氏の「エクセレント・サービス: お客様感動を生み出す企業風土・組織のつくり方」という本によると、事件はリッツ・カールトン大阪時代に発生したものだそうです。

なんでも彼女は最初、お客様から「ボールペンをなくしたので探してもらえないだろうか」という相談を受けたのだそうです。

彼女はさっそくどのようなボールペンであるかを伺い、お父様の形見のボールペンでとても大切なものだということがわかったのだそうです。そのお父様とはケンカ別れのような形になってしまい、そのまま彼はお亡くなりになってしまったのだそうです。

そのボールペンはお父様との仲が良かった頃に「このボールペンは大切にしろよ」と言われてお父様から貰ったボールペンで、お父様との思い出が詰まったとても大切なものだったのだそうです。

前田さんはスタッフを総動員してホテル内をくまなく探したそうです。ゴミ箱も全て確認し、ゴミ置き場にも行ってすべての袋を開けて探したとのことです。

それでも見つからないのでさらに詳しく話を伺ったところ、そもそもホテルで落としたのか自信がないと言われたとのことです。ヒツジ執事も落し物は多いですし、実際にモンブランのスターウォーカーを落としたことがありますが、どこで落としたのかはハッキリしませんでした。

そこで何と前田さんは、紛失前にお客様が立ち寄ったところを、道路脇や側溝も含めて全て確認して回ったのだそうです。ものすごい執念です。

しかし話はそれだけでは終わらず、前田さんは3日間の宿泊期間が過ぎてお客様がお帰りになった後も、捜索活動を続けたのだそうです。警察にも行き、たかがボールペン1本と考える警察関係者を説得し、遺失物捜索も徹底的に実施したのだそうです。

前田さんとしては、「お父様の形見の大切なペンで、お客様にとっては思い出が詰まったとても大切なものです。何とかして見つけて差し上げたい」と考え、出勤前や帰宅時に何度も同じコースを歩いて探し続けたのだそうです。

その愚直さには、本当に頭が下がります。お客様が立ち寄ったお店の人たちは、「またですか。出てきていませんよ」とあきれ顔で対応をしたそうです。そしてこの活動を、3週間続けたとのことです。

そんな彼女の努力は、最後に実を結んだそうです。何度も「ありません」と言われたお店で、ボールペンを発見したのだそうです。もちろんボールペンを受け取ったお客様は、感激されたとのことです。

ヒツジ執事も執念深さには定評がありますが、他人のためにここまで努力したことはありません。

確かにこのようなブログを書いているのだから、少しでも皆さんのお役に立ちたいとは思っていますが、前田さんには脱帽です。

プライバシーもあるので林田正光氏は詳しく語っていないようですが、あの手この手を考え、皆で相談して頑張ったのでしょう。だから逸話として残ったという気がします。

いずれにしても、警察も犯罪防止/捜査にかけてはヒケを取らないとは思いますが、この献身的な努力というのは、知っておいて損はないかと思います。

私だったらこう使う

さて話が少々脱線してしまいました。

モンブランのボエムは、大変に魅力的なボールペンです。私だったらどのように利用するかを考え見ました。

まず外側に人工だけれどもダイヤ(サファイヤとかルビーと呼ぶべき?)が付いているので、その色とあった替え芯を入れて使う手があります。

例えばヒツジ執事はプラチナ黒のモンブラン・ジェネレーションにジェットストリーム(赤)を装着して使用していますが、これをボエムにしても良いかもしれません。

またサイズに着目して、いつも胸ポケットに刺しているマイスター・シュテュックと交代して貰うのも一案です。

さらに言うと、そもそもヒツジ執事は「モヤシ・メンタル」を補うために高級ボールペンを使用しています。今は辛い人生に立ち向かうために、アウロラ・オプティマのジュエリーコレクション(ソリッドシルバー)を、フィッツジェラルドと名付けて使っています。

これは文豪ストレイドッグスという作品に登場する、陽気で闘争心に溢れたフィッツジェラルド氏にあやかっています。

そういうヒツジ執事にとって、さしずめボエムは「中原中也」です。

彼は文豪ストレイドックスの中でも人気投票で2回連続してNo.1であるキャラですが、小柄でオレンジの髪をしています。どんな時でも人生は立ち向かうものだと言い、何があっても折れません。その一方で、仲間思いな性格です。

今はフィッツジェラルド・ボールペン(冒頭画像)があるので全く困っていませんが、ルージュ版のボエムは大変気になる存在です。

まとめ (大変に魅力的)

正直に言ってしまいましょう。

やっぱりモンブランのボエムは、ヒツジ執事にとって大変に魅力的なボールペンです。

自分は筆記具マニアではなくて、単純に仕事(疲れて倒れたい時でも前向きに努力する)のためにボエムを魅力的だと言いましたが、その形(シルエット)や使い勝手にも興味があります。

人工とはいえ、ダイヤの飾りがあるという点にも惹かれています。

子供のようだと笑われても、欲しいものは欲しいです。我ながら、ヤレヤレといったところでしょうか。

それに先日実家へ帰省した時に、3本のボールペンを胸ポケットに刺していて笑われてしまいましたが、ゴリアット芯(黒)、ジェットストリーム(黒)、ジェットストリーム(赤)と、3本持ち歩いていることもあります。

うーん、こうやって考えると、高級ボールペンでメンタル的な弱さを補おうという発想も、考えものかもしれません。

(少なくとも前向きに生きることに苦労しているような状況だと、転職に向いているとは言えませんね)

われ泣きぬれてペンと戯むる

 

やれやれ。