こんにちは、昔からネットおたくなヒツジ執事ヨツバです。
このサイトをご覧頂いたことのある方はお気づきでしょうが、スマホ(つまりモバイル)の表示速度が今一つです。
いや、正直に告白しましょう。「激しく遅い」です。
これは長いこと「さくらのレンタルサーバ」を利用していることが大きいのですが、他サイトとの差に愕然とする機会がありました。
そこで皆さんが何とか我慢できるだろうという程度まで、表示を高速化しました。(もちろんサーバ移転なしで)
今回は何をどうやって高速化したのかを報告したいと思います。
無料の0SIMだと爆遅
このところ父が倒れて亡くなり、母の介護対応もあって、身動きが取れない程の忙しさでした。
逆にネット環境の方は父向けに新規契約したiPhone XS Max (Au回線ピタっとプラン)のおかげで、まったく困ることは無かったです。
そして全てが一段落し、7月31日に父の回線を解約しました。で、久しぶりにAuから0SIM回線に戻った数日後となる昨日夕方、当サイトをチェックしようとして気が付きました。
「iPhone 6Sだと、電車の中では何も表示が進まないほど遅い!」
夕方で回線が混み合う時間帯で、乗っている電車は「快速急行」です。回線品質の差が、大きく出やすいシチュエーションですね。
ちなみに0SIMとは数年前に雑誌付録で配布された無料SIMです。一か月の利用量が500MBを超えるまでは無料です。500MBを超えると、100MBごとに100円課金されます。
さてその0SIM搭載iPhone 6Sですが、幸いGoogle検索画面だけは何とか表示可能なレベルでした。
しかし最近流行のWordPressで作り上げている本サイトだと、2分以上待ってもダメでした。
で、ふと思って、試しに「ブログ部」さんのサイトにアクセスしてみました。
すると、どうでしょう。
たしかに遅いけれども、なんとフルスピードで走っている電車の中でもキチンと表示されるではないですか!
あまりの差に、あんぐりと思わず口が開いてしまう程でした。
ともかく当サイトの表示速度の改善が、最優先の課題であることが分かりました。
無情なGoogle PageSpeed Insight結果
実は表示速度が遅いということは、ある程度は気付いていました。そのためトップページのヘッダーからは、画像を削除済みです。
それに「ブログ部」を始めとする有名ブログの運営者さんたちは、殆どがエックスサーバーを利用しています。
そして彼らは「さくらのレンタルサーバは遅いのでエックスサーバーを選択した」(当時)と説明しています。予備として持っている人はいますが、私のようにメインサイトとして利用している利用者は、思い出すことが出来ない程です。(2019年9月8日時点)
そこでまず自宅に帰った私は、さっそくGoogle先生に質問しました。
そして相当数の記事で、表示速度の差を示す根拠として、Google PageSpeed Insigtsが利用されていることを知りました。
このサイトで表示された当サイトの評価結果を見て、なるほど確かにその通りだと納得しました。
たとえば「今日はヒトデ祭りだぞ」の場合はスコア60です。先の「ブログ部」だと、なんとスコア96です。
一方で当サイトは… 哀しいことにスコア37でした。メモ… じゃなくて、目も当てられないとは、このことでしょうか。
Google PageSpeed InsightのLighthouse Scoring Guideページの参考例によると、スコア43でaccessibilityです。スコア50だとProgressive Web Appです。
まあ大切なのは閲覧者の体感速度であり、Google PageSpeed Insightスコアだけで考えるべきではないとは分かります。
分かるんですけど、少なくともスコア50は欲しくなりました。(ただでさえ内容が今一つなのに、表示も遅かったら最悪ですものね)
さくら側の対応(最高16倍!)
Google PageSpeed Insightでも、そもそもWordPress実行環境が宜しくないというメッセージが表示されていました。
そこでまず確認したのは、さくらインターネット側の対応です。
世の中は企業も個人もWordPressを利用する存在が多く、さくらインターネットでもセキュリティなどのアドバイスをしてくれています。
さっそく確認してみたところ、「大当たり!」でした。
なんと今では、WordPressを従来の最高16倍で動作させることが可能になっているのだそうです。
そして嬉しいことに、古いサーバでもPHPを高速動作するように修正作業を実施してくれていました。
私は友人の後を追うように、数年前から「さくらインターネット」でメーリングリストを使う目的で、「さくらのレンタルサーバ」を契約しています。
確認したところ、なんと400番です。
それでも、さくらインターネットは私のような古参ユーザを見捨ててはいませんでした。
管理コントロールパネルにアクセスすると、PHPのバージョンが選択可能になっていました。それで最新版を選び直したところ、あっさりとCGIモードからモジュールモードに切り替えることが出来ました。
必要だった作業は、これだけです。
ちなみに管理コントロールパネルも古参ユーザ向けに継続利用である一方で、新管理コントロールパネルも提供開始されていました。
ガンダム世代からすると、「やるな! さくら!」と言ったところでしょうかね。
(2019年4月にモジュールモードを利用可能になっていたとのことですが、気付きませんでした。父が倒れて介護に忙殺されていた影響でしょうかね)
ついでにWordPressにキャッシュ導入
さて私はJINを使っているのですが、今までキャッシュ導入には躊躇していました。
しかしさすがにGoogle先生からもスコア37だと指摘されてしまうと、出来るだけの手は打ちたくなります。
キャッシュによってトラブルなどを慎重に読んだ後で、「キャッシュを使うのであればこれが実績豊富」とJIN開発者もオススメする “WP Super Cache” を導入しました。
キャッシュは誰に対しても予め用意したデータを表示する訳で、表示速度の大幅改善が期待できます。
なぜ今まで導入しなかったかというと、ECサイトでのトラブル事例などで使い方に気をつける必要があり、またキャッシュ機能がアチコチに影響を及ぼすことが予想されたからです。
(これでもいちおう、某Solarisシステムアドミニストレーターとか情報処理一種といった資格は保有しています。技術者のハシクレです)
ちなみに「ブログ部」さんはJINを使っていないようで、別なキャッシュを導入しているとのことです。
それにしてもPHPとキャッシュを導入した効果はテキメンで、Google PageSpeed Insightはスコア54となりました!
とりあえず有名ブログたちに、そこそこ近い数値になりました。自分でも試していますが、体感的にも何とか使いものになるレベルだと感じられます。
(2019.9.8追記)
現在では、.htaccessにもテキストデータ圧縮の記述を追加しています。サイトによって微妙に記述内容が異なるのですが、とりあえず若干は早くなっているようです。
また効果が定かではありませんが、php.iniにも圧縮設定を追記しています。
今後の改善点
さてGoogle PageSpeed Insightでテストすることにより、新たに判明したことがあります。
それは私のアップロードする画像が、少々大き過ぎるということです。
JINの場合の冒頭画像(アイキャッチ)画像は 760 x 428 が、16:9 でオススメ解像度となっています。
しかし本文に入れる画像は、もっと小さくて十分なのだそうです。
他のブログサイトを参考にさせて頂きましたが、皆さんGoogle PageSpeed Insightから「画像関連のアドバイス」は表示されませんでした。
画像を多用することの多い当サイトの場合、ここらへんは少し改善した方が良さそうです。
まとめ(旧ユーザのケアは大切)
と、いう次第で、WordPress実行環境に関するGoogle PageSpeed Insightアドバイス表示は消えました。
さくらのレンタルサーバを継続利用する形で、体感的にはエックスサーバー並みに表示速度まで改善しました。
周囲の数名にモニターになって貰いましたが、「速度的には」 特に他サイトよりも遅いという気はしないとのことです。
それにしても、さくらインターネットには感謝しています。さすがは長年の運営実績を持つ、経験豊富な老舗といったところでしょうか。
新規ユーザ獲得を頑張るのもビジネス的には重要ですが、旧ユーザをどこまでケアするかで、私のような年寄りの反応は変わって来ます。
(多少お金はかかっても、それよりも手間がかからない方が好まれます)
最悪の場合はサービス会社と契約して、エックスサーバーへの移行作業をやって頂くことも想定しました。でもこの表示速度ならば、数年先まで大丈夫でしょう。
ちなみにWordPressを実行するWebサーバは変わっておらず、Apache HTTPのままでした。
特にハードウェアも変わっていないようですし、このあたりは仕方ありませんね。
とりあえず頑張れば更なる表示速度の改善も見込めますが、あまり時間を無駄にすることは出来ません。
また私の場合、他人以上に「やり過ぎて墓穴を掘る」という危険もあります。(^_^;)
まずはスコア50を超えているので、これで皆さんに我慢して頂けるレベルになっていれば幸いです。
とりあえず今日は、こんなところで。
それでは、また。
(2009年9月8日追記)
WP Super Cacheなんですけど、たしかに早いけれどもページ修正が反映されないことがあります。
たしかに記事を投稿してから早々に修正すると、スマホブラウザで確認しても反映されていません。その度に、キャッシュを削除しています。