自衛隊の3回目接種会場で見かけた装備(実戦的)

N95マスク

先の記事で、肝心な接種会場の模様を説明していなかった。

さすがに日本を守るため、自らを戦場に置く覚悟をした者たちの組織だと感心させられた。
僕のように、過剰過ぎる装備とも言えるN95マスクは装着していない。その代わりに結膜感染に対抗するため、簡易型のアイ・ゴーグルを装着していた。
言ってみれば、実践的にして、実戦的である。

今回は装備などを中心とした、会場の雰囲気をお伝えしたい。

なおワクチン関係者にとっては当たり前だけれども、住所変更した場合には、旧接種券は使用不可能となる。単なる偶然かもしれないけれども、僕の次に受付した若者が、「申し訳ないけれども接種不可です」と説明されていた。

申し込みWebサイトにも、「※接種券を紛失された方又は接種当日まで他市区町村へ転居された方は、住民票を登録されている市区町村にご連絡の上、再発行を受けてください。」と注記されている。

せっかく大手町までやって来て、すごすごと帰るのは大変に悲しいことだ。くれぐれも接種券に同封されている説明書や、予約Webサイトの事前説明には、しっかりと目を通しておくことをオススメしたい。

装備

まず関係者の服装は、特に目立つ服装ではない。僕は軍事方面の知識は皆無なので、少数の方々を除いて、ごく普通のビジネスパーソンと区別がつかなった。スーパーのように、意味不明な手袋なども使っていない。

衛生観念については流石だと言えそうだ。予診票に追記する必要があった時に、自分のボールペンを使おうとしたら、「ご自分のボールペンをお使いになるんですね」と、少しだけニッコリとコメントされた。
対応者は使用済みボールペンを受け取ることによって、あらためて手を消毒する理由が追加されてしまう。
なるべく会場の備品には、僕は触らないことが望ましい。

(もちろん脇には「消毒済みボールペン」と書かれたケースがあり、十分な本数のボールペンが用意されていた)

マスクは見たところ、白い医療用サージカルマスク(不織布マスク)に見えた。僕のようにN95マスクを装着していなければ、昨今の町医者たちに人気のKF94マスクも装着していない。

N95マスク

ただしこれは特に、問題はないだろう。
病院に行ってみれば分かるけれども、特に必要ない限りは、普通の不織布マスクを装着する。隙間が生じないようにフィットさせれば、十分な防御力がある。
接種券や予診票のチェックは顔を突き合わせた方が効率的だけれども、そういった場所は、お互いにアクリルのような板(カード?)で仕切られていた。
そもそも接種会場であって、病院ではない。

ちなみに画像のEveryyブランドN95マスクは、見るからにガッチリした外観を裏切ることなく、本当にガッチリしている。4層構造となっており、装着すると、かなり息苦しくなる。
そのためなのか、使用条件が酸素濃度19.5%以上となっている。髭が伸びていても使用出来ないという注意説明もある。
僕の家族はもちろんのこと、悪友Aでさえ愛用できない代物だ。僕にしても数時間ならば全く問題はないけれども、さすがに保証時間の最大9時間を装着し続けることは無理だろう。
(それに使い捨てマスクとして、本来的な使い方をするならば、水分の補給時にもマスク交換することになる。必要に応じた安全確保を大幅に超える場合には、予算的な問題も無視しきれない)

接種会場で目に留まったのは、大半の関係者が簡易ゴーグルを装着していたことだ。どうやら結膜感染を防御することに、それなりに気を配っているらしい。

花粉症メガネ

ちなみにコチラはお嬢様の花粉症メガネだけれども、ここまでガッチリとガードしているようには見えなかった。ハズキルーペ+αくらいで、メガネの上から簡易ゴーグルを装着している人もいたように記憶している。
むしろ先ほどのN95マスク画像に写っている、メガネの上から装着可能な、大型サングラスに近いイメージだろうか。

リンドバーグ Spirit

ちなみに僕は岸田首相も現在使用している、LINDBERG spirit titaniumというメガネを利用している。昨今は目を保護するために大型レンズを使っているけれども、それよりは一段階くらいは、簡易ゴーグルの方が防御力は高いだろう。

なお僕はN95マスクのゴム紐を隠すこともかねて、キャップ付き帽子を被っていた。しかし接種会場では、特に防御目的で帽子を着用している人は見かけなかった。そういう面から見ても、簡易ゴーグルは、かなり興味深い存在だった。
(何か不測事態が起こった時に、マスクを外して対面で話される可能性などを想定していたのだろうか?)

関係者の様子

会場スタッフの様子は、特に説明する必要はないだろう。
その方面のプロが集められているようであり、一見すると、本当に地味で目立たないという印象を持った。
ただし入館時に持ち物チェックはあったし、いざという時は、僕などはあっという間に鎮圧することは確実だろう。僕の若い頃のように、見た目は全く筋肉マッチョでないけれども腕力があって、特に敏捷性に優れているように見えた。
なお接種後の待機スタッフは自衛隊の関係者なのかは分からないが、こちらは折衝のプロという感じだった。
予想通りといったところだろうか。

それよりも興味深かったのは、予約者たちである。
僕もオジサン度バリバリだけれども、予約者の中では若い部類に属していたと思う。失礼ながら、初週720人/日の狭き門を巡り、スマホやパソコンで予約競争するような方々には見えなかった。
お子さんたちが、親御さんたちのために、頑張って代理予約したのだろうか。
(ちなみに我が家でも、家族総出で予約競争に参加した。で、無事に予約画面に辿り着けたのは、残念ながら僕だけだった)

なお時期的には1/2回接種の年齢制限を外してから6ヶ月以上が経過しているため、若者も若干は接種していた。ただし予約競争に参加した者の年齢を反映してなのか、先ほどのように高齢者が多く目に留まった次第である。

ちなみに湘南地方を代表する藤沢市では、10-20歳代の男性には、微妙にファイザーを推奨している。自衛隊はモデルナなので、そこら辺も微妙に関係しているのかもしれない。

SWAT帽子

(こうやって見ると、我ながら、本当に不審者なのだなあ)

あと、15分の待機場所では、機動警察パトレイバーWXIIIにおいて、”陸自の戦闘ヘリ” が登場する場面の音楽が利用されていた。
これ、単なる偶然だろうか?

まとめ

以上の通り、さすが自衛隊と言いたくなるような、本当に実戦的な装備と会場運営だった。会場の敷地に入ってから出るまで、ジャスト30分で終わってしまった。
僕は1/2回目は自治体の集団接種だったけれども、そちらも同じ30分だった。
完全に互角だ。

それにしても住所変更して接種できなかった若者は、気の毒としか言いようがない。
自衛隊の完璧チェックの前を前にして、受付すら通過できなかったのは残念だ。これは自衛隊の接種会場に限った話ではないので、ぜひ注意することをオススメしたい。

接種済み症

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静