[湘南日記] 今度こそ頑張ってチェンソーマンのボールペンを完成させた父ちゃん

チェンソーマンのボールペン

某月某日、ローソンでチェンソーマンとのコラボ企画が始まった。機動戦士ガンダム水星の魔女ボールペンは今一つだったので、「今度こそは!」という想いがあった。
僕としては首尾よく完成したと思うので、ちょっと自慢させて頂くことにしたい。

チェンソーマンのパン

それにしても競争は厳しい。
朝の仕事が一段落したら直ちにローソンへと直行したけれども、すでにアキ君は売り切れていた。無事にデンジとパワーちゃんだけ入手できただけでも、運が良かったと考えた方がいいかもしれない。

ちなみにチェンソーマンというのはヒーロー漫画で、主人公はデンジだ。小さい頃から食べ物にも苦労をし、悪魔ハンターをして生活して来た。ふとしたことがキッカケで、チェンソーの悪魔であるポチタと契約し、チェンソーマンとなった。
で、それを見込まれて公安にスカウトされ、アキ君をリーダーとしてパワーちゃんと三人暮らしをしながら悪魔退治をする。
彼の強みは「頭の良いヤツ」のように常識に囚われず、奇想天外に頑張ることのできる突進力だ。

実は冒頭画像のように、最初はクロスのエックスというボールペンへガンダム関連のシールを貼ってみた。
が、これは上手く発動してくれなかった。
クロスのエックスというボールペンは円筒形であり、シールを貼るために開発されたと言いたいところだ。しかし最初は楽しそうだった「機動戦士ガンダム水星の魔女」だったけれども、だんだんと雲行きが怪しくなってきた。いつものように「哀しいドラマ」へと変化しつつあるように見える。
「ガンダムはどこまで行ってもガンダム」というところだろうか。
そういう絵を貼り付けていると、どうしても元気が出すという気分にはなりにくい。これは僕の予想が甘かった。

しかしチェンソーマンには、そういった悲壮感はない。
そりゃまあ身近な者が亡くなれば悲しいけれども、人間は誰でもいつかは亡くなってしまう。どうせ一回きりの人生ならば、出来るだけ楽しく生きていこうと振り切っってしまっているところが心地良い。
それでさっそく、コラボ企画の始まった日にローソンへと向かったという訳だ。

しかし現実は厳しいというか珍妙である。
先日は子供が、「父ちゃん、うちの学校の購買部では『絶対眠くならないコーヒー』の販売を始めたんだよ」と言っていた。もちろん本当に絶対に眠くならないコーヒーなど存在したら、大事件である。
ただしこの話から分かるのは、学生というのは睡眠不足により学校では眠くなることがあるらしいということだ。実際、子供は毎朝7時前には学校へ出かけている。そりゃまあ眠くなるだろう。
会社勤めの大人も、似たような時間に自宅を出る。

で、そういった子たちが、どうやらアキ君を全て買ってしまったらしい。つまり僕の考えるところでは、やはりイケ面のアキ君は彼女たちに人気が高いということだ。なお子供の友だちはデンジ派とアキ君派に分かれているらしい。

「バナナってうまいよね」はともかくとして、珍しくデンジのように食パンだけの生活ではなく、ヤマザキのランチパックを頂戴してから作業に取り掛かった。
作業といってもシンプルで、先ほどの画像にあったランチパックのカバーを洗浄して、両面テープを使ってボールペンへ貼り付けるだけだ。
どうやってボールペンに合うように切り取るかという問題はあるが、デンジは何回もスパスパと切られている。別にボールペンの滑り止めカバーとする用途でも、顔の一部だけ切り取っても問題なさそうだ。
そういう意味でも、チェンソーマンというのは今回の企画に向いている。作者の藤本タツキ氏には感謝するしかない。

そんな訳で、アッサリとチェンソーマンのボールペンは完成した。。さすがに在宅勤務であっても仕事をする必要はあるので、短時間作業で済むのは大変に助かる。
ちなみにチェンソーマンでも「頭が良いヤツに見えるように眼鏡をかけてみる」という下りを真似て、「頭が良いヤツに見えるように文字部分を両面テープで貼り付ける」というアプローチにした。
それでもチェンソーマンという文字が入っているから、これで僕的には大満足だ。ランチパックという文字まで入っているあたりも、いかにも「頭隠して尻隠さず」のチェンソーマンっぽくて気に入っている。

チェンソーマンのボールペン

ちなみに替芯はプラスチック部分を出来るだけ削って、その代わりに鉛シートを貼っている。それによって本来は39gのエックスが、42gまで増量されている。うーん、こういった陳腐さも、チェンソーマン的と言えるだろうか。

なおシンプルにランチパックの空き袋を両面テープで貼り付けるだけと言ったが、一つだけ注意しておくと良さそうなことがある。
それはペン先を出すときに離れ離れになる部分だけれども1mmくらいだけ筒の端からシールを離して貼るのが良いということだ。端ギリギリはるとシールの切れ端が手に当たり、微妙に快適さが損なわれる。

あと参考までに説明しておくと、シールを貼ることが出来る部分はマット仕上げの筒部分だけだ。それだけでも十分に滑り止めの役割を果たしてくれるけれども、完璧を期すのであれば、口金部分には透明マニキュアなどを塗ると良い。
ここまでやると本当にデンジになったような気になってくるが、それなりに滑り止めの効果を発揮してくれる。

そしてここまでやると、僕的にはラッカー塗装のStar Warsハンソロ・モデルのように快適さがアップする。僕は若い頃からマット仕上げの筆記具は滑るので好きでなかったけれども、もしかしたら個人的な問題かもしれない。
ともかくハン・ソロはプレミアム価格で販売されている上に、既に販売終了済みなので入手困難だ。ちょっとした工夫で使いやすいボールペンを獲得できるというのは嬉しい。
それにクロスのエックスというボールペンは、キャップレス万年筆のようにキャップレス・ボールペンだったりする。大型替芯の水性インクやジェルインクを使えるけれども、ボールペン本体を引き伸ばしたり縮めることによって、ペン先を出し入れできる。

今の世代に使いやすい太軸のボールペンで、おまけに重量はノーマル状態で39gもある。
ゼブラSARASAドライや三菱鉛筆シグノなども使えるし、ボールペン界のチェンソーマン的な存在となるかもしれない。
使い勝手などに関しては、引き続きレビューを続けたいと考えている。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静