接種券なしで接種予約をする時の注意事項

3回目の接種券番号

最近は接種券の発送が遅いとボヤく人が多い。自治体にしてみれば毎日発送するスキームを組むことは出来ないので、ある程度をまとめて一括送付することになる。

それでは自衛隊の大規模接種のように、予約に間に合わないで困る人もいる。僕も基礎疾患持ちなので、出来るだけ早く接種したい気持ちは分かる。

今回はそんなあなたのために、接種券なしで接種予約する方法と、その際の注意事項を紹介させて頂くことにする。

ちなみに久しぶりに開設された集団接種会場は、前回もお馴染みの高齢者トラブルが多発しているそうだ。少しで関係者の負担を減らすよう、僕たちも努力したいものである。

  • 会場スタッフよりも、早く現地に到着して待機している
  • 午後からの接種予定なのに、10時に来場して「進行がスムーズでない!」と文句をいう
  • 接種券も身分証も忘れてしまった

3回目の接種券番号は自明

まず3回目の接種券番号は、1/2回目の接種券番号そのものだ。今となっては懐かしい、10桁の数字である。住所変更などが生じていなければ、そのまま踏襲される。

ちなみに兵庫県の大規模接種会場では、1/31が最終日になってしまうけれども、接種券は後日提出でOKとなっている。板橋区では、下記のようにアナウンスしている。

自衛隊で接種を受けたい方の3回目接種券の接種券番号は、1・2回目接種と同じです(ただし、1・2回目接種を他自治体の接種券で受け、その後板橋区に転入した方を除きます)。1・2回目接種券をお探しいただき、事前に接種券番号をご確認ください。

僕の友人の親父さんも、1/2回目と同じ接種券番号だった。ちなみに僕にしても、コールセンターへ問い合わせたら、3回目も同一番号だと教えて頂けた。

したがって自衛隊の大規模接種会場への接種申し込みに関しては、接種券番号が分からないと嘆く必要は、全くない。問題は、接種券の有無なのである。

ちなみにこれは、今の接種予約の全てに当てはまることである。3回目からは運用ルールが変わったので、1/2回目のように簡単ではなくなっている。今までのように、「接種券が無くても、何とかなるだろう」という甘い予想は、全く通用しない。

注意すること

さて接種券が手元にある/ないに関係なく、3回目は幾つかの注意事項がある。しくじると、せっかく予約日に会場へ行ったものの、「お引き取り願います」となってしまうこともある。

念のために、ポイントだけ紹介させて頂くことにしよう。

不明点はコールセンタへ

3回目は高齢者施設住まい、18-49歳、50-64歳、65歳以上などに細分化されている。そしてその区分に応じて、8カ月以降、7ヶ月以降、6ヶ月以降などで3回目OK期間が設定されている。

トドメとしては、2月1日から適用開始とか、3月1日から適用開始とか、期間区分も存在する。それを世間の動向に応じて、政府がコロコロと簡単に変更する。自治体のWeb内容は間違っていることもあるし、送られて来た封筒の内容が古くなってしまったので、信用しきれないこともある。

出来るだけ最新情報を印刷して同封しようとしても、限度がある。だから封筒の中身も、信じ切ってはダメなのだ。もう何が何だか分からない。

だから不明点があった時には、コールセンターには負担を増やしてしまうのの、電話やWeb/メールで問い合わせるのが良い。

ちなみに僕の場合、Web予約システムだと、2月17日以降の予約可能と表示されている。実際に2月18日に接種予約することも可能だった。しかしコールセンターに電話して確認したら、僕が予約して良いのは3月17日以降とのことである。これ、絶対に誰かが間違えそうな予感がする。

3回目の接種券番号

僕の接種券がどのように使えるのかは、自治体に保管されているルールブック(運用規則書)に定義されている。だから、そこに何と書かれているのかを確認するしかないのだ。

個人的に混乱の原因だし、昨今の状況を踏まえると、全ての接種券は6ヶ月以降で接種OKとするのが良さそうな気がしている。

休院リスク

今回は前回よりもさらに、接種した効果は大きくない。だから個人経営の医院などでは、休院となるリスクがある。そんな時、代行者が派遣されて… などという、都合の良い話はない。ゼロから予約を取り直す必要がある。

だから数日後ならばともかく、もっと先の日に予約を入れる場合は、できるだけ集団接種会場を選ぶと良い。そういうところはスタッフに欠員が生じても、代わりのスタッフがアサインされる。

(大阪の某自衛隊の大規模接種会場のように、責任者トラブルが生じるリスクも皆無ではないけれども、これは確率ゼロと考えて良いだろう)

どんなに頑張っても最短6ヶ月

何やら世間では早く接種券を手に入れて、早く接種したいという機運もある。しかし早く接種するのには、限界がある。

予防接種法などを踏まえて、日本での最短接種間隔は、2回目を接種してから6ヶ月後となっている。こればかりは、どうしようもない。だから米国のように、「最短5ヶ月で接種」ということは出来ない。

状況が状況なので、「早く接種券を!」と強く願う気持ちは、分からないでもない。しかし、2回目の接種日が遅ければ、どうしようもないのだ。人間の体は、おもちゃじゃない。

実は職場では産休に入った妊婦がいるけれども、彼女が接種したのは11月だそうだ。3回目接種では妊婦を優先接種する病院があると紹介した時に、その事実を知らされて愕然とした。例えば11月3日だったら、6カ月後は5月3日だ。

二人目だから、子供経由で… というリスクもある。大変に心配しているけれども、こればかりはどうしようもない。

「どんなに頑張っても、最短6ヶ月」なのだ。これはくれぐれも、肝に銘じておいて欲しい。

まとめ

以上の通りで、接種券が手元に到着していなくても、接種予約をすることは可能だ。しかし今回はワクチン量が不足していることもあって、非常に厄介な手続き方法となっている。

おまけにちゃんと調べずに、いきあたりばったり行動に移すような、困った人もいる。半年前のことだけれども、開設前の集団接種会場(地区センター)に、いきなり「ここが会場だと友だちから聞いたけど、すぐに接種できる?」と、やって来たオッサンがいた。

たまたま別件で地区センターの受付で申請手続きをしていたけれども、その様子を見て、あっけに取られてしまった。

受付係は丁寧に対応していたけれども、「説明書 読まれなければ ただの紙」と、一句詠みたい心境だった。関係者の努力には、本当に頭が下がる。

しかし、ともかく今は、「打って打って、打ちまくる」ことが大切だ。そのためにも、少しでも皆が効率よく立ち回ることが大切だ。

それから最後になってしまうけれども、「必要なくなった予約のキャンセルを忘れない」を徹底しよう。とにかく今回は、ワクチンの供給が遅れている。ワクチン一本が、病床一つに相当すると考えると良いかもしれない。

この記事が、少しでもそういったことに役立てば幸いである。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静